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残日録 --- The Remains of the Day / 2023-07

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2023-07-02 Sun

 エンデでお世話になった人の家族が来訪、猛暑の中 新世界を歩く;楽しかった---でも・・・あつい!暑い!「エンデより暑い」と中学生の男の子がいってた: [Summary]

エンデでお世話になった中国人 の息子一家がやってきた。 奥さんと日本に留学している大学生の娘さん、 高校生の次女、そして末っ子の13歳の男の子だ。 北浜のホテルに迎えにいって、 そこから新世界を歩き、 串カツをたべて、 新幹線まで送っていった。 [--これから東京へ行くという--] たのしかったが、 暑かった。

家にもどったときはへとへとだった。

2023-07-08 Sat

 ペインティングにはどのソフトをつかおうか---どれも帯に短し襷に長し・・・だ: [Soft]

XP Pentab を買った。 ほとんど全ての機種に Linux 用のドライバーが用意されている優秀な会社だ。

さて、お絵描きソフトはなににしよう・・・…

Krita がバランスがとれていて、 もっとも気にいった。 しかし、 ホームページの絵と オープニングの絵にはとても耐えられない。 しかたがないので Pinta を採用することにした。 筆圧を感知しないのはまぁ我慢ができるが、 透明度の設定ができないのはかなり困った。 Chrome Canvas.appkami にさえ透明度の設定があるというのに・・・。 Gimp にしようかしらんとも 思ったが、 Gimp は仰々しい。

(続く)

2023-07-09 Sun

 5年振りに美人さんに会う: [Dream]

ひさしぶりに IM (OG)さんに会った。 あいかわらずきれいでした。 ファミリーレストランで通路をへだてて彼女とお話しした。 5年も会わないうちに新しい弟が五、六人できたそうだ。

夢だけどIM (OG)さんと話せたのは嬉しかった。

 これまでで人類によって見られた中でいちばん詰まらない夢をみた: [Dream]

スーパーで買ったレタスの外側の開ききった 葉っぱをとっていったら、 すごく小さな玉になってしまった。

なんてぇ夢だ・・・

2023-07-10 Mon

 (承前)ペインティングのソフトは krita にする: [Soft]

ブラシに透明度の設定がないのは辛いので、 pinta は諦めることとした。 krita をお絵描きソフトとして使用することに決定する --- 起動時の絵に目をつぶっていよう。

2023-07-11 Tue

 アセルスタンシリーズの17番目、Pilgrimage to Murder を読み終わった---息もつかせぬ展開!たのしめました: [Book]

[15:05:45] A Pilgrimage to Murder (The Brother Athelstan Mysteries Book 17) (English Edition) (Doherty 2022) を読みおわった。 最後の50ページほどは一気読みだ。 勢いで、すぐに続く18巻、 Mansions of Murder,The: A Medieval mystery (A Brother Athelstan Medieval Mystery Book 18) (English Edition) (Doherty 2017) を買ってしまった。

1831年。 The Greate Revolt は、けっきょく、 たいした成果もあげずにぽっしゃってしまった。 「大革命」の間おそれおののいていた領主たちは、 ここぞとばかりに 反乱軍の残党を徹底的に殲滅させる。

さて・・・

アセルスタン (Athelstan) は 教区民とのカンタベリーへの巡礼を計画していた。 [--調べてみたらロンドンから 100 km ほどだ。日本橋から箱根くらいである--] そこに摂政ジョン (John of Gaunt) の懐刀、 秘密の宰相、チボー (Thibault) に近い役人、 メファン (Mephan) が (ともの2名といっしょに) とある酒場・兼・宿場で殺されたというニュースがまいこむ。 アセルスタンとサー・ジョン(クランストン (Cranston))は チボーに呼ばれ、捜査にあたることとなる。

メファンの事件は連続殺人事件の様相をていしてくる。

一方、巡礼には希望者がどんどん増えてくる。 今回の捜査で医師として加わっている(スペイン人の) Giole(ヒオレ)が、 その家族(妻と娘と息子)とともに参加したいと 申し出る。 さらにチボーとその一味も参加することとなった --- カンタベリーにおいてスペイン人の一団と会う 予定があるというのだ。 摂政ジョンにはカスティリア王国の王位を継ぐだけの 系譜的な繋りがあるのだが、 その可能性についての秘密の会談らしい。 さらに、 女性たちと醜聞をおこした 神父、グレゴリオ (Gregorio) をも 引き受けなくてはならなくなった。 この好色で社交的なな神父がなかなかいい味だしている。 あの美しい未亡人ベネディクタさえ、 彼のおもしろおかしい話に聞きいっているのだ。 アセルスタンもいらっとしただろう。 かくして、 大勢の信徒たち、および便乗者たちとの 巡礼がはじまる。

巡礼の最初の夜にあらたな殺人が起きる。 一行は、その謎を解くまでその宿に留まることとする。 捜査の中で、 アセルスタンが何度も襲われる。 暴力描写が、ちょっぴし Dick Francis っぽくなっている。

このあたりから物語は急転直下で、 結末にむかって進む。 ついつい夜中まで読み進めてしまった。

あ・面白かった。

2023-07-12 Wed

 来年の人類学の学会発表は「いじめの悦楽」とする---今年の発表(「裏切りの美徳」)とスムーズにつながるぞ!: [Anthropology]

人類学の学会での発表、 2022年が「覗き見の美徳」、 2023年が「裏切りの美徳」だった。 来年(2024年)は「いじめ」をテーマにする。 さすがに「いじめの美徳」は PC ではないので、 「いじめの悦楽」とする。

なお、後日シリーズの統一がとれるように、 すべてのタイトルを変更しよう。 愉悦、悦楽、快楽などをつかおう。 「覗き見の美徳」は「覗き見の悦楽」 「裏切りの美徳」を「裏切りの愉悦」とするのはどうだろうか。 これで三部作は「覗き見の悦楽」、 「裏切りの愉悦」、「いじめの快楽」となる --- 「悪徳三部作」と呼ぶこととしよう。

読まなくてはいけないのは (含再読): 『ベケットと「いじめ」』 (別役 実 2005)が最重要文献だ。 この別役のすばらしい議論を、 デネットの志向姿勢の議論 ((デネット 2004)、 (デネット 1996))と むすびつけるとだいたいの枠組ができる。 さらに、「高次の志向システム」の議論とむすびつけると、 今回の「裏切りの愉悦」の類人猿の裏切りとつよく 結び付くこととなる。 できれば、Grice の議論をうまく組みこめれば最高だ --- Studies in the Way of Words (Grice 1989) など。

なんだか、本が書けてしまいそうでこわい (^_^)

2023-07-15 Sat

ニュース…「あたらしい『ブルーイー』のシリーズがはじまった --- ファンの心を混乱させる」---The Guardian だけでなく BBC も褒めまくり : [Category Australia]

[Visit Website BBC]  

原題は "New Bluey episodes are streaming –-- and leaving fans distraught."

『ブルーイー』は EM(2歳)のお気に入りの番組だ --- 純オーストラリア産のアニメである。 先日、The Guardian でべた褒めの記事があったが、 これは BBC の記事。 みなさん、涙ながして感動しているみたい。 これからは、きちんと(筋をおって)見ようかな。

2023-07-16 Sun

ニュース…「Time to end war on birds and find a way to coexist, say experts」---ぼくは いやです : [Category Science]

[Visit Website The Gujardian]  

鳩やカラスをおいはらうのはやめて、 共存をはかろう、という記事だ。 ぼくは嫌です。

閑話休題 --- こないだアムンが 「日本ってとてもカラスが多いですね」といってたけど、 確かにエンデには鳩もカラスもいないなぁ --- 気候のせいかしらん。 カラスや鳩はすでに世界征服をしていたと思っていたが、 まだだったんだ。

2023-07-18 Tue

 『聖なるもの』(オットー)を読んでいる---ぼくの思惑とは 対象がずれていた: [Anthropology]

『聖なるもの』 (オットー 2010)を読んでいる。 フェティッシュや芸術関連の議論で「属性」について かんがえる脈絡だ。 「聖なる」という属性が、 一種の原初的な属性なのではないかと考えたのだ(とくに理由はない)。 そういう意味では いささか落胆した --- この本はキリスト教における 「聖なる」の意味をさぐる試みなのだ。 (「聖なる」という属性一般の話ではない) エンデのピレ (pirE) とか、 東ティモールの lulik などの属性と 比較したいのだが、 これでは比較がうまくできない。

また、この本で問題にしている 「キリスト教における聖なるもの」とは、 キリスト教が社会を覆い尽している時代の (あるいはそう思っている人の書いた)「聖なるもの」だ。 西洋に限定しても、キリスト教以前の時代とか、 宗教の衰退以降の時代とでは 「聖なる」もずいぶん意味が違うような気がする。 そのあたりも視野にいれて分析してくれれば、 ぼくにも役にたっただろう。 無条件でキリスト教を受け入れている人による、 キリスト教における「聖なる」属性の意味の分析は、 ぼくにとってはいささか狭過ぎる。

たとえば、 (オットーも書いているが) 「聖なる」の意味が「善なる」の意味と通底するのは、 エンデや東ティモールではあり得ないはなしである。 キリスト教限定の現象だろう(もしかしたらイスラム教も?)。

別の話題かもしれないが・・・ 社会がキリスト教に覆われた時代とは、 ポランニーの「経済に埋め込まれた社会」 (「頭山」状態)と同じような意味で、 「宗教に埋め込まれた社会」と言えるような状況なのかもしれない。 「宗教に埋め込まれた社会」を記述したらしい『聖なる天蓋』 (バーガー 2018)を 読み直してみようかしらん。

2023-07-24 Mon

 きょうの In Our Time は Anscombe だ;ぼくの神様---うれし!: [Cinema/TV]

きょうの散歩のお伴の In Our Time は、 なんと Anscombe だ!

一生を変えた本というのがあるとすれば、 ぼくにとってそれはアンスコムの『インテンション』である。 時は1981年、いまから40年ほど前のことだ。 場所はオーストラリア国立大学のメンジス図書館。 なぜか、ぼくは哲学の棚をうろうろしていた。 ぼくの指が、目立たない小さな黒い本をさぐりあてた。 これがアンスコムの『インテンション』である。

いまだに分からないのだが、 ぼくはこの本をすぐ借り出した。 もっと不思議なのだが、 ぼくはこの本を むさぼるように読んだ。 今読んでもとても難しい本なのに、 そして、 それまで分析哲学の本なんて読んだこともなかったのに、 ぼくは、いったいどうやって感動したんだろう。 ともかく、それ以来分析哲学を読み漁った。 あとの40年間の物語は省略する。

閑話休題。

さて、 In Our Time (podcast) にもどろう。 この回はできたてのほやほや、 おととい 2023-07-22 の放送だ。 毎回冒頭で司会者メルヴィンによる 話題(今回はアンスコムという人物)の紹介があるのだが、 まずは、 オックスフォード大学がアメリカ大統領、トルーマンに 名誉博士号を授与しようとした時、 アンスコムが強く反対したというエピソードが紹介される。 彼女はトルーマンを「無垢の人間を大量に殺戮した殺人者」と 糾弾するのだ。 もちろん原爆投下が問題にされているのだ。

このエピソードは、 放送の半ばでまたとりあげられるのだが、 ポイントは、 アンスコムの行為の哲学は、 道徳の問題と深く関係する類の行為の哲学だ、ということである。

恥ずかしながら、ぼく自身、 彼女のこの視線にはまったく気がつかなかった。

いまとりくんでいる「いじめ」の問題 (とりわけ別役実の枠組での問題への取り組み)へ、 おおいに寄与する視点である。 ようするに、 意図と責任と倫理という三つ組の問題として「いじめ」を 考えようということだ。

アンスコムをきちんと読みなおそう! そうだ! たまたま買ったまま読んでないアンスコムの本があるぞ・・・ Human Life,Action and Ethics: Essays by G.E.M. Anscombe (St Andrews Studies in Philosophy and Public Affairs Book 4) (English Edition) (Anscombe 2011)。 さぁ、頑張ろう!

2023-07-29 Sat

 Onyx Boox Tab X で画面分割してノートをとりながら本を読む---学者には Onyx は必需品です!: [Gadget]

先日購入した Onyx Boox Tab X ("Heffalump") は 論文を読むのに役にたつ。 Onyx Boox シリーズ備え付けの PDF リーダー、 Neo-Reader に画面分割機能があるのだ。 その機能を利用して、 A4 を横位置にして、左に論文、右にノートを配置する。 そうして、ノートをとりながら本を読む。 これはすばらしい!

値段(12万円だっけかな)以外の欠点は、 ペンと本体が磁石でくっつかないことだけだ。

     
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2023-07-31 Mon

 Charles Sheffield の Cold As Ice を読み終わる---最後の100ページは一気読みだった: [Book]

やっと読み終わった。

冒頭、別々の場所での別々の物語が淡々とつづく。 謎もなければ、スリルもないので、 「先をいそぐ」気分がまったく起きない。 物語も中盤を過ぎて、 どうやら木星の衛星エウロパを開発しようとする 大金持ちモバラクと、 それを阻止して、 エウロパの自然系をそのままに残そうとする役人ヒルダ・ブラントの 間の葛藤が軸になるのだと分かって、 やっと読書のスピードが少しだけあがった。 じっさいに動きまわるのは、 彼らより一世代若い、若者たちだ。

登場人物がエウロパに集結したあたりから、 物語のスピードが一気にあがり、 ぼくの読書のスピードも一気にあがった。 問題は、あまりに長い時間をかけて読んでいたので、 最初の頃の状況をまったく忘れていたことだ。 Kindle 読書のいい点の1つ、簡単に検索できるという点を利用して、 過去にもどって、 曖昧な記憶しかない人名とその人にまつわるエピソードを確認していった。 そうやって、本の中をあちこち飛び回る中で、 物語のプロローグで描かれる25年前の小さなエピソードが、 じつは、この物語全体を支配していることにやっと気がついた --- 「そんなエピソード、とっくに忘れているよ!」

物語の最初からでているのだが、 物語には積極的にはかかわらない不思議な人物、 バット(ほんとの名前は Rustum Battachariya)が、 最後の最後で「名探偵」となるという展開はなかなか小気味がいい! ポワロのように、 関係者全員を呼びつけて、 バットがすべての謎をとくのだ。

・・・

最後は一気読みだったのだが、 つぎの巻(これは三部作だ)を読む気力はない。 The McAndrews Chronicles で彼に出会ったときの感動はうすれてしまった。

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最終更新時間: 2025-04-28 11:09