[15:05:45] A Pilgrimage to Murder (The Brother Athelstan Mysteries Book 17) (English Edition) (Doherty 2022) を読みおわった。 最後の50ページほどは一気読みだ。 勢いで、すぐに続く18巻、 Mansions of Murder,The: A Medieval mystery (A Brother Athelstan Medieval Mystery Book 18) (English Edition) (Doherty 2017) を買ってしまった。
1831年。 The Greate Revolt は、けっきょく、 たいした成果もあげずにぽっしゃってしまった。 「大革命」の間おそれおののいていた領主たちは、 ここぞとばかりに 反乱軍の残党を徹底的に殲滅させる。
さて・・・
アセルスタン (Athelstan) は 教区民とのカンタベリーへの巡礼を計画していた。 [--調べてみたらロンドンから 100 km ほどだ。日本橋から箱根くらいである--] そこに摂政ジョン (John of Gaunt) の懐刀、 秘密の宰相、チボー (Thibault) に近い役人、 メファン (Mephan) が (ともの2名といっしょに) とある酒場・兼・宿場で殺されたというニュースがまいこむ。 アセルスタンとサー・ジョン(クランストン (Cranston))は チボーに呼ばれ、捜査にあたることとなる。
メファンの事件は連続殺人事件の様相をていしてくる。
一方、巡礼には希望者がどんどん増えてくる。 今回の捜査で医師として加わっている(スペイン人の) Giole(ヒオレ)が、 その家族(妻と娘と息子)とともに参加したいと 申し出る。 さらにチボーとその一味も参加することとなった --- カンタベリーにおいてスペイン人の一団と会う 予定があるというのだ。 摂政ジョンにはカスティリア王国の王位を継ぐだけの 系譜的な繋りがあるのだが、 その可能性についての秘密の会談らしい。 さらに、 女性たちと醜聞をおこした 神父、グレゴリオ (Gregorio) をも 引き受けなくてはならなくなった。 この好色で社交的なな神父がなかなかいい味だしている。 あの美しい未亡人ベネディクタさえ、 彼のおもしろおかしい話に聞きいっているのだ。 アセルスタンもいらっとしただろう。 かくして、 大勢の信徒たち、および便乗者たちとの 巡礼がはじまる。
巡礼の最初の夜にあらたな殺人が起きる。 一行は、その謎を解くまでその宿に留まることとする。 捜査の中で、 アセルスタンが何度も襲われる。 暴力描写が、ちょっぴし Dick Francis っぽくなっている。
このあたりから物語は急転直下で、 結末にむかって進む。 ついつい夜中まで読み進めてしまった。
あ・面白かった。