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残日録 --- The Remains of the Day / 2021-05

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2021-05-14 Fri

ニュース…「シンガポールが首位浮上-新型コロナ時代の安全な国ランキング」---ワクチンが決め手 : [Category World]

[Visit Website Bloomberg]  

ニュージーランドを抜いて シンガポールが「(コロナに関して)安全な国」トップへ、という記事だ。 シンガポール、ニュージーランド、オーストラリア、そして 台湾が感染者数に関しては群をぬいて「安全」である。 ところが、 不思議なことにニュージーランド、オーストラリア、台湾では ワクチンがほとんどされていないのだ。 なんと・ま・「世界一ドジな国」、日本より ワクチンの率は少ないくらいなのだ。 なんでなのだろう。 そんな分けでシンガポールがトップになった、というわけだ。

たしかにワクチンの効果はたいしたもののようだ。 ワクチン接種率の高いイギリスでは、感染率が「半減」したそうである --- イングランドのコロナ罹患率、3月から半減 変異株は脅威=調査。 アメリカも「通常」に戻りつつある --- ワクチン済めば、屋内もマスクなしOK 米でさらに緩和 (「マスクなしOK」は行き過ぎ、という声もおおいが)。 なお、 (COVID-19に関してはもちろん) ワクチンに関しても分からないことが多いようだ --- 「二回目接種は三週間、遅れは最小限に」と言われていたのだが・・・ Delay in giving second jabs of Pfizer vaccine improves immunity

参考までに: こんなに違った! チャートで見る、世界18カ国のワクチン接種のペース --- 台湾、ニュージーランドの数字はないが、 日本はほぼ最下位。 びっくりすることに、 韓国もずいぶんと遅いようだ。

小さいので、あまり話題になっていないが、 太平洋の島国もまた優等生だ。 しかし、それも変わってしまうのかも --- Australians in Fiji return home as COVID-19 outbreak worsens, Suva to go into lockdown。 東南アジアもまずまずの状況だったのだが・・・。 これはベトナムの様子 --- 新型コロナ第4波、今後2週間がピーク 専門家予想

[2021-05-17] なんと、「Et Tu! 台湾?!!!!」 台湾、コロナ警戒水準を引き上げ 感染者180人に急増

オーストラリアのワクチンに関して、 ちょっといいニュースが --- Pfizer COVID-19 vaccine to be available to 400,000 extra Victorians as state records no new cases

2021-05-15 Sat

 午後の読書はヨーロッパの中世から近世のおはなし --- : [Book]

午後はだらだらと読書して過ごす。 アセルスタン修道士シリーズ(イギリス14世紀)のシリーズ12作目、 The Straw Men (The Brother Athelstan Mysteries Book 12) (Doherty 2020) と ジェフリーズ家政婦シリーズ(イギリス19世紀)のシリーズ13作目、 Mrs Jeffries Takes The Cake (Mrs.Jeffries Mysteries Book 13) (Emily Brightwell 2015) と (ともに買ったばかりの本だ)をいったり来たりしている。 『ハーメルンの笛吹き男 ――伝説と その世界』 (阿部 謹也 1988) もぱらぱらと読んでいる。 Athelstan の時代、 ヨーロッパ中世(後期)を知りたくて、読みはじめた本だ。 --- もっとも、 笛吹き男事件は13世紀のドイツで、 Athelstan は14世紀のイギリスなのだが。 1970年代にこの本が話題になったときに (網野史学と同時期だ) 一度読んだとは思う。 その時にはとりわけて特別な感慨はなかった。 今あらためて読み直してみると、じつに面白い。 阿部が寡婦や未婚の母親の苦境を嘆くときには、 まるで自分のことのように饒舌になる。 また賤民差別を告発する、その口調は、 なつかしい横井の 『中世民衆の生活文化』 (横井 清 1975)や、 網野を思い出させる若さ・そして・熱さがある。

さて、 Athelstan ものは、12作目だ。 物語は1381年の1月、 いよいよ人々の日々の 生活の中に The Great Realm の脅威が目に見えてくる。 [--農民叛乱は 1381年の5月だ--] このあと、どうなるのだろう。 わくわくドキドキ。

ジェフリーズ家政婦シリーズは、ただただ、 マンネリを楽しむ。

2021-05-23 Sun

ニュース…「「時限爆弾がチックタック」:東ティモールがカトリック教会の性的虐待の存在を認知しはじめた」---これは大事件です : [Category TimorLeste]

[Visit Website The Guardian]  

原題は ‘A ticking time bomb’: Timor-Leste begins to reckon with alleged Catholic church sex abuse だ。

オエクシ (Oecusse) (ティモール・レステ共和国のティモール島西部の飛び地) での話だ。 リタという若い女性が 彼女の幼少時の体験を 語るという形で 記事ははじまる。 1990年代、孤児となったリタは Richard Daschbach 神父(「ダッシュバッハ」と読んでおこう) (ちなみに神言会 [--ぼくの調査地、フローレス島で活躍する修道会だ--] だ)の経営する孤児院にひきとられた。 そこでは毎晩、女の子がとっかえひっかえ 神父の夜の伽を命ぜられるのだという。 もちろんリタもそうさせられた。 どの娘も怖くて声を挙げることができなかった。 ましてや、東ティモールにおける 教会の権威・力を考えると、 小さな少女たちに出来ることは何もなかった。

彼女たちは大きくなり、時代もかわった。 やっとリタたちはカトリック教会の上位者たちに 神父の罪業を訴えることができるようになった。 綿密な調査の上、カトリック教会は ダッシュバッハを神父失格とした。 しかし教会はその罪を公にしなかたので、 ダッシュバッハは普通に生活ができた。 さらに追求をしようとする女性たちをさえぎったのは、 第一に同じ孤児院にいた男性たちだったという。 彼らは、ダッシュバッハを訴えようとする女性たちを 暴力で脅した。 さらに大きな障害は、じつは、 ティモール・レステ共和国の社会そのものなのだ。 東ティモールの人々はカトリック教会に多くを負うている --- インドネシア政府の暴力から、 人々をまもったのは、ただ教会だけだったのだ。 カトリック教会は、いわば、絶対の善なのだ。

ぼくの調査地である(インドネシアの) フローレス島、エンデでは、 カトリック教会は、たしかに、尊敬されてはいるのだが、 それは絶対的な権威ではない。 教会は、ある時は、 植民地主義のなごりとしても見られるし (村の人の間では、この見方は稀であるが)、 「巨大な妖術師」として見られることもある --- 教会の背後には、 ある種の闇がそこにあることを人々は感じているのだ。 東ティモールはそうではない。 カトリック教会に、 闇などは(すくなくとも今迄は)考えられないのだ。 連行されるもと神父を、 独立の英雄、 シャナーナ・グスマオが励ましている写真がある。

リタたちは、はたして、 戦いを続けることができるだろうか・・・。

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最終更新時間: 2025-04-28 11:09