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残日録 --- The Remains of the Day / 2016-08

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2016-08-01 Mon

 エンデの結婚は贈り物交換だ: [Summary]

 エンデの結婚は贈り物交換だ。

まず、婿側が婚資を集める。 これをボウという。 自分のキョウダイ・シンセキ、 とりわけ嫁を受け取る者(姉妹など)を呼んで、 婚資(象牙、水牛、牛、お金などなど)を集めるのだ。

集まった婚資を嫁側に運ぶのを トゥーバンダという。 トゥーバンダの前日には 嫁側のキョウダイ・シンセキ、 とりわけ嫁を与える者(母の兄弟など)が 贈り物をもってやってくる--- 豚や米、イカット織りなどなどだ。

トゥーバンダの日、 婿側は嫁側と交渉(ンバッボ)をする。 婚資はいろいろな項目に分かれていて (儀礼言語で表現される)、 それを一つひとつ渡していく。

ンバッボが終われば、 婿側が嫁側に交渉の結果の婚資を渡し、 自分の村に帰ってゆく。

嫁側は受け取った婚資の大部分を、 客として来ていた嫁を与える者たちに与え、 嫁を与える者から受け取った贈与の大部分を (後日)婿側にもっていくのだ。 これをトゥーカー という。

さてさて・・・

 婚資交換(トゥーバンダ)に参加。飽きてすぐズパドリ村に帰ってきた: [Summary]

 4キロくらい離れた村でトゥーバンダがある。 婿側が嫁側に婚資(バンダ)を運んでくるのだ。 ぼくは嫁側にも婿側にも強いシンセキ関係がある。 隣のアグスくんのバイクで村へ行く。 彼は婿側なので、まず婿側に合流する。 牛が三匹、象牙が一本見えている。 [--動物と象牙はみせびらかす。 その他の婚資は隠しておく。--]

嫁側は前日から来ていて、 いまから婿側の食事がはじまる。 食事が終われば、 ンバッボ(婚資交渉)だ。 式次第ははっきりしているのだが、 その準備がながい。

[象牙] [牛]

年とって忍耐力がなくなってきた。 2時間ほどで(食事の前に) ズパドリ村の若者のバイクで降りてきた。

いかん、いかん、もう少し 頑張って調査しなくっちゃ。

2016-08-02 Tue

 アメリカでのロケット飛行機の大会に参加した: [Dream]

 アメリカでのロケット飛行機の大会に 参加した。 大会には全部で10個ほどの発表がある。 ぼくの発表はその内の二個だ。

ロケットに乗ったまま大会に参加した。 発表のアリーナに入る場所をさがす。 隣の建物が日本人が作った建物で、 そこの同じ階から大会の建物に入れば、 アリーナにすぐ行けることがわかった。

ロケットに乗ったまま 日本の建物に入る。 天井が低い。 動きがとれなくなってしまった。 時間がきて、 大会での発表ができなくなってしまった。 「これで、二度と アメリカでの発表ができなくなる」と思った。

ロケットに乗ったまま建物の外に出る。 高いところを飛ぶ。 いつのまにか、 ロケットはなくなり、 ぼくは何もなしで空を飛んでいた。 かなりの高度である。

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2016-08-04 Thu

 今年二度目のトゥーバンダ。食事までいる: [Summary]

 2 kmほど離れた村、ヌアバル、でトゥーバンダがある。 ぼくの妹リヴァのだんなであるハニはその村の出身なので、 今回ぼくは嫁側となる。 ハニといっしょに歩いてヌアバルまで登っていく。 婿側はまだ来ていない。 前日から来ている嫁側のカッエウンブ (嫁を与える者たち)といっしょに時間を潰す。 婿側はすぐ近くの村(10 kmくらいかな)から やってくる予定だ。

婿側が行列をつくってやってきた。

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2016-08-06 Sat

 今年三度目のトゥーバンダ。最後までつきあう: [Summary]

 きょうは、 歩いてすぐの村でトゥーバンダがある。 去年は ボウ(婿側が婚資を集める集会)ばかりだったのだが、 今年はトゥーバンダばっかりだ。

きょうこそは最後までつきあうぞ・・・。

婿側は遠いとおいリオの人たちだ。 言葉は似ているが、 方言というより別言語といった方がいいだろう。 カニスが通訳係・兼・交渉担当として 呼ばれてる。

リオ人たち(婿側)は自動車2台でやってきた。 かれらは、到着してすぐに 持ってきた婚資を全部ひろげてみせた。 あわてたのは嫁側で、 カニスがいっしょうけんめい 「違うちがう!持ってきた婚資は隠すんだ。 これからンバッボをするんだから」と 言い聞かせる。 リオの人たちはあわてて婚資を 隠す。

・・・というわけで、 ンバッボ(婚資交渉)はなんとも気の抜けたものと なってしまった。

ともあれ、 とうとう最後までいた。

2016-08-15 Mon

 ティヌスの家造りソンガ(共同作業)--- わいわいがやがや: [Summary]

 ティヌスの家の屋根上げの儀礼がきのう あった。 続いてきょうはソンガ(共同作業)の日だ。 ここ数日ティヌスのキョウダイ・シンセキ [--ティヌス自身はマレーシアに行っている--]が やってきて、 ハニやカニスといろいろ相談していた。

「沢山の人をソンガする(頼む)と、 仕事をしないやつが出てくる。 とくに今回は屋根の仕事だ。 屋根の仕事ができるやつだけを呼ぶつもりだ」 ということに決めていた。 へぇ、けっこう「合理的」なんだ。 感心したり、 ちょっと残念におもったり・・・

さてさて、ソンガを時々見にいった。 [--ソンガは朝から晩まで続いている。--] けっきょく村人全員を呼んでいるようだ。

午前中は屋根に登れない人たち [--だいたいが年寄ぐみだ--]もそれなりに 仕事してたけど、 午後になると地べたにすわって、 モケ(椰子酒)をのんでいる。

ま・これがソンガなんだよね。

[Songga] [Songga]

2016-08-16 Tue

 山から降りてエンデの町へ行く---明日はバリに飛ぶ: [Summary]

 きょうがズパドリ村での最後の日だ。 ティモール・レステに行くために、 明日はバリへ飛ぶことになる。

自動車をチャーターして 友達いっぱいとエンデの町へ行く。 町に住んでいるお姉さんのところに一泊する。

2016-08-19 Fri

 ロバータ空港でパスポートを紛失・・・?!: [Summary]

 きょうはバリからティモール・レステへ飛ぶ日だ。 バリのングラライ空港で切符のチェックインを した時に、係の人に 「ティモール・レステは初めて?」と聞かれた。 「これが四回目だよ」というと、 首をかしげている。 「どこにも記録がないですよ」 「そりやそうだよ。これ新しいパスポートだから」 「古いのもってますか?」 「もってるわけないでしょう」

係の人が困りきっているので、 ぼくが「『初めて』って書いときゃいいでしょ」 というと、 「そうですね」。

これだけのことだったのだが、 飛行機のなかで胃が痛くなってきた。 「もし、チェックインカウンターの情報が イミグレーションのそれとオンラインで繋っていて、 これまでの記録と整合性がとれないことが 問題になったらどうしよう・・・」

ティモール・レステ、ロバータ空港に着く。

ビザ・オン・アライバルの列に並ぶ。 ティモール・レステではよくあるのだが、 ここでも兵士が数人、武装して立っている。 いよいよ心配になってきた。 いっしょけんめい言い訳を考える。

トントンと誰かがぼくの肩をたたく。 振り向くと兵士の一人だ。 ギョッ・・・

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2016-08-22 Mon

 ディリでミニ・シンポ---けっこううまくいった: [Summary]

 きょうは、ぼくらの科研グループが ディリのNGOの協力を得て開く ミニ・シンポの日だ。

S大学のFS先生(科研メンバー)の運転する車に、 K大学のJB先生、 科研メンバーのUT (OB)くん・OW (OG)さん・MY (OB)くん、 そしてぼくが同乗させてもらう。 夕方6時ころにNGOへ着く。 会場はバレーボールコートくらいの中庭だ。 椅子が用意されている。

暗くなった7時過ぎに、 NGO の方の司会でシンポが始まる。 (↓の写真はOW (OG)さんのものです)

[Mini Mini Sympo] [Mini Mini Sympo]

ぼくがまず科研のテーマ (ティモール・レステにおけるナショナリズム)を、 メンバー紹介を兼ねて、10分ほど喋る。 それからメインイベント、 MY (OB)くんによるオエクシ(西ティモール)に おける「ネズミの道」(非合法の国境を越える道)の 村人同士の交易の話だ。

緊張してたが、MY (OB)くん、 なかなか上手に発表してた。

質問セッションが (JB先生の言葉を借りれば)「チャレンジング」だった。 学術的なコメント、質問も一つふたつは あったが、 あとはもっともっと現実的な話だ。

なるべく誠実に答えたつもりだが、 あまりにプラクティカルすぎる質問 (どうすればティモール・レステの 経済がよくなるか?などなど)には、 うまく逃げるしかなかった。

疲れきったけど、 とても楽しんだ。

2016-08-25 Thu

 ングラライ空港でパスポートを紛失・・・?!: [Private]

 ぼくの乗る大阪行きガルーダは深夜 12時40分の出発だ。 出発2時間前にングラライ空港に着いた。 余裕だと思っていた。

ところが・・・ ボディチェックに信じられないくらいの時間をとった。 その後、 チェックインなのだが、 窓口がすくなく、これにもまたとても時間がかかった。 ボーディングは12時10分だという。 イミグレーションもまたいつもどおりに だらだらしている。 全部終わったところでもう12時だ。 ぎりぎり学生さんのお土産のお酒を買う時間しかない。 免税店でお酒を買う。 赤い服を着てる店員さんたちがかわいいので、 ついついお話しする。 「インドネシア語が上手ですね」、 「んにゃ、たいしたことないですよ。 昔ちょっとね、長く住んでたんだ」、 「どこに住んでたんですか?」、 「フローレス島さ」・・・。

いかん!時間がない! ウイスキーを袋に入れてもらい 失礼する。

さてさて・・・超早足でゲートまで急ぐ。 よりによって、 大阪行きガルーダのゲートは 一番端っこのゲートだ。 とても遠い。

「大阪行きガルーダのファイナルコールです」という アナウンスが流れている。 12時20分ころだったかな。 早足で歩きながら、パスポートの入った入れものを探す。

「あれ!?」

足を止め、 かばんのなかを引っ掛きまわすが、 見つからない! 「あらら!」・・・ あの免税店で忘れたようだ!

あわてて方向転換して、 免税店へと向かう。 「まにあわなかったらどうしよう・・・」 ほとんど駆け足になる。

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最終更新時間: 2025-04-28 11:09