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残日録 --- The Remains of the Day / 2025-08

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2025-08-04 Mon

 シンガポール経由でデンパサール(バリ)へ---とくに問題もなくインドネシアについた;熱帯は涼しい!: [Summary]

COVID-19 以来、 大阪からデンパサールへの直通便がなくなってしまっている。 去年も SQ を使った。 いろいろと不手際があったので、今回は別の便にしようかと思ったが、 やはり一番信頼できるので SQ にした。 午前11時に関空をでて、 チャンギで乗り継いで、 夜の 9時に到着する便だ。

とくに問題もなくデンパサールに到着する。

いつもの宿に着き、 ぐっすり。

2025-08-06 Wed

 バリからエンデ(フローレス島)へ---無事にズパドリ村についた;熱帯はさむい!: [Summary]

COVID-19 以来バリからエンデまでの直通便 (途中で寄港はするが、フライトナンバーがかわらない便)が なくなった。 今回は DPS/LBJ (デンパサール/ラブアンバジョ)をバティックエア、 LBJ/ENE (エンデ)をウィングスエアで飛んだ。

なお、DPS/LBJ の乗客はブレ(白人)ばっかりだった。 中国人がいない。 そう言えば、 バリに二泊したが、 街中を「ジャラン・ジャラン」しても会うのはブレ(白人)ばっかりだった。 この10年くらいは中国人ばっかりで、 去年はインド人であふれかえっていたのだが --- 一気に「インド料理屋」が増えた --- 今年はむかしのバリに戻ったみたいだ。

それはさておき、閑話休題・・・ 無事、エンデに到着した。 そして、空港から一目散にズパドリ村へ向かった。

毎年お世話になっているリヴァとハニ先生に迎えられる。

2025-08-10 Sun

 ミルスの家での戦略会議に参加する---まもなくミルスの婚資ひきわたしの儀(「トゥーバンダ」)があるが、チームでの戦略会議である: [Summary]

ミルスは、 ぼくの「父親」だったアプさん(1990年代に亡くなっている)と 同じ父系親族(ワジャ・ビッサ)に属す、村の若者である。 今月の19日(きょうは 10日)に婚資をもって妻方の村へ行く予定である。 これを「トゥーバンダ」と呼ぶ。 さて、アプさんの後を継いでいるのは、 末っ子のカニスだ。 彼がミルスの「仲間」のリーダーとなる。 「仲間」とは、ミルスの父系親族と、 彼の「ウェタ・アネ」と呼ばれる姻戚である。 リヴァはカニスの姉妹(ウェタ)なので、リヴァとハニは このウェタ・アネとなる。

19日にぼくら(ミルスの親族とウェタ・アネたち)が婚資をもって、 妻方の家を訪れるのだ --- トゥーバンダである。 そして、その夜、婚資の支払いの交渉(ンバッボ)が行なわれる。 このンバッボのための戦略について考えよう、というのだ。

集会には、女もいれれば40人、50人はいただろう。

いったん解散して、また夜あつまる。 だいたいの作戦が決まったようだ。

2025-08-12 Tue

 ズパドリ村の住人、マーからデッラの招待がきた: [Private]

夕方、リヴァの家でリヴァやハニたちとまったりしていると、 若者がやってきた。 マーの家からの招待である。 いまからデッラ (祖先への供養 )をするので、 マーの家まで来てくれというのだ。 (食事の招待でもある。) 明日はマーの娘の結婚のために、 婿側の親族が、 トゥーバンダをする(婚資を運んでくる)日である。 そして、ンバッボ(婚資交渉)がある日である。 トゥーバンダの前日には婚資がいっぱい来るように 祖先にお願いする儀礼、デッラがあるのだ。

マーは「ワジャ・ジュマ」という父系親族に属しており、 リヴァもハニ もマーとは、 あまり近い親族関係ではない。 二人とも、どうやら、行かないことにしたようだ。

2025-08-13 Wed

 婚資の引き渡しがあった;夫も妻も、ズパドリ村の人間である---婚資交渉(ンバッボ)はもめに揉めて、深夜すぎても決着はつかず: [Summary]

きょうはマーの娘のンバッボ(婚資交渉)の日である。 夫もまたズパドリ村の住人である。 どちらからも招待がきた。

ぼくは、リヴァやハニやカニスといっしょに、 まずマーの家(嫁側の家)へ行く。 そこでお昼ご飯をごちそうになる。 ここから皆で婿側の家に行くのだ。 その出発の前に、 ハニとカニスとぼくは失礼する。

そこから、こんどは婿側の家に行くのだ。 ハニとカニスも嫁側とも、また婿側とも、 それなりの親族関係がある。 今回は、主に婿側として行動することを決めたようだ。

さてしばらくすると、 嫁側の親族が行列をなして、 贈り物(豚や寝台や米や衣服などなど)をもってやってくる。 婿側が豪勢な食事をもってかれらをもてなす。

夜中になって、やっとンバッボ(婚資交渉)がはじまる (婚資は婿側の親族が嫁側の親族に渡すものであふ)。 婿側が用意した婚資(象牙が2本、牛、などなど)は、 ぼくが見ても「まぁまぁ」の量があった。 しかし、嫁側はなかなか納得しない。

12時をすぎても、まだまだンバッボは続きそうなので、 私は一足先に帰ることにした。

2025-08-14 Thu

 今年の調査では結婚がいつにも増していっぱいある;その他にも分からないことがあるので、いろいろ質問してみた---答:今年はカトリック教会では 25年に一回の「ユビリウム」の日、問題のある結婚事案も「在庫一掃」なのだという: [Summary]

この10年くらいの間、 カトリック教会は結婚式は(1年に1度)教会が決めた日にだけ行なうという、 「集団結婚式」(ニッカ・マッサル)の制度を採用している。 というわけで 8月に結婚が沢山ある、というのには慣れていた。 「それにしても多過ぎる!」・・・というのが今年の状況である。

ハニ先生やリヴァ、カニスたちに質問してみて、納得した。 カトリックにとって、今年は 25年に1度の 「ユビリウムの日」にあたるのだそうだ。 いままでカトリック教会が認めなかった結婚 (親の許しがない結婚などなど)も、 まとめて認可する、ということだ。

ふつうはトゥーバンダ(「婚資を運ぶ」儀)は、 その名のとおり、 婿側の親族が「婚資を運ぶ」、 すなわち、婿側の親族が嫁側の家に行くのが普通なのに、 マーの例のように、 嫁側が受け取りにでかけるという事例もけっこうあった。

ルールは実はこうなのだ、という --- (1)嫁が まだ両親といっしょにいるのなら、 婿が(嫁のいる家に) 「トゥーバンダ(婚資を運ぶ)」のだが、(2)嫁が すでに婿側の家で暮しているときは、 嫁側の親族が婿側の親族(嫁のいる場所)にでかけていくことになるそうだ。

2025-08-19 Tue

 西の村でミルスのトゥーバンダ(「婚資を運ぶ」儀)があったのでついていく---カニスがンバッボ(婚資交渉)で婿(ミルス)側を代弁する;なかなかすっきりと終わった: [Summary]

きょうはミルスのトゥーバンダ(「婚資を運ぶ」儀)の日だ。 夕方でかけるということだったので、 4時ころから、 ぼくらもミルスの家で待機している。 なんや・かんや・いろいろあって、出発したのは夜の7時半だ。 むかしは歩いていったが、この頃は車(軽トラ)である。 3台に分乗して出発する。

目的地の村には30分ほどで着く。

なんや・かんや・いろいろあって、 ンバッボがはじまったのは、10時近くだ。

カニスが婿(ミルス)側を代弁する。 贔屓目かもしれないが(彼はぼくの「弟」となる)、 なかなかうまく交渉を進めていた。

交渉はほぼ決定したので、 (この後、まだまだいろいろプロセスがあるのだが) 一足さきに失礼した。 やはり先に帰りたがってた おばちゃんたちといっしょに軽トラに乗り、 ズパドリ村に帰る。

ねむい・ねむい。

2025-08-27 Wed

 ズパドリ村を出て、エンデの町へ---中国人(中国系のインドネシア人)の豪華な家でまったり: [Summary]

いよいよズパドリ村を出る日である。 ミルスのトゥーバンダの後にも、 数え切れない程のトゥーバンダがあった。 誰が誰に何を贈ったかをメモするだけで、 疲れきってしまったが、 (せこい言い方だが)論文1本は簡単に書けそうだ。

カニスの車(軽トラ)でエンデの町まで送ってもらう。

ここ数年は、 町では、 中国人(中国系のインドネシア人)の家に泊めてもらうことにしている。 豪華なおうちでゆっくりする。

夜は、 車(乗用車)でエンデの町を案内してもらう。 洒落たレストランで食事 --- おいしゅうございました。

明日、エンデを出て、バリへ行く。

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最終更新時間: 2025-10-20 20:43