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残日録 --- The Remains of the Day / 2025-10-23

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2025-10-23 Thu

ニュース…「県警察、フローレス島のカトリック司祭を「マフィア組織」疑惑で告発」---わかりにくいタイトルだが、ポイントは「ある神父が、警察や市民の一部をマフィア呼ばわりしたので、警察によって名誉毀損で訴えられた」ということ : [Category Flores]

[Visit Website Floresa]  

原題は: Polisi Lapor Imam Katolik di Flores terkait Tudingan 'Jaringan Mafia' dalam Proyek Waduk Lambo (Floresa の記事です)

リード文は: ステフ・トゥペン・ウィティン神父 (Pater Steph Tupeng Witin) (SVD)は、 ナゲケオ県警察によるこの告発を「刑事訴追」と呼んだ

なお、ここで問題になっているWaduk Lambo については すでにこの Blog で 2024-03-21 に紹介している。 「ワドゥック・ランボ」が地名で、 プロジェクトはダムの建設だ。 神父が執筆したオリジナルの記事については、 つぎの項で扱う。

以下は Sider AI による【要約】

Floresa の報道によれば、 フローレス島ナゲケオ県 [Nagekeo] で警察に対する名誉毀損の疑いで、 カトリック司祭ステフ・トゥペン・ウィテン(SVD)が訴えられた。++

++ ウィテンは Waduk Lambo(ラムボ貯水池)プロジェクトに関連する 「麻薬的な権力網」や抑圧的行為を指摘するオピニオン記事を Florespos.net に掲載し、 警察幹部や一部関係者が土地強制や不公正な補償を行っていると主張した。++

++ 【警察側は、神父の】この主張は、 報道機関と市民を「マフィア」網の一部として断罪する内容を含み、 複数の関係者が内部で情報操作を行い、 記者の報道にも影響を及ぼしていると断言している。 一方、 被告側弁護士は言論の自由と証拠の提示を重視し、 法的責任の追及を表明している。++

++ Waduk Lambo は国家戦略プロジェクトとして2021年から進行中で、 総予算は 1.47 trillion( = 1,470,000,000,000)ルピア [--147 兆ルピア(135億円相当)--]、 80%超の工事進捗にもかかわらず土地賠償は未完である。

Key Points

  • カトリック司祭ステフ・トゥペン・ウィテンが、ナゲケオ警察を名指しする記事を理由に名誉毀損の疑いで訴えられた。
  • 記事は Waduk Lambo プロジェクトをめぐる「麻薬的な権力網」の存在を暴露する意図で、警察幹部や関係者が村民の土地強制や補償の不公正を推進していると主張している。
  • 著者は警察とメディアの癒着、記者の組織的な情報操作、"Kaisar Black (KH) Destroyer"と名付けられたグループの存在を指摘した。
  • 被告代理人は言論の自由と事実確認の必要性を強調し、拡散された意見に対して法的責任を追及する方針を示した。
  • Waduk Lambo は国家戦略プロジェクトとして進行中で、2021年着工、総額は約14.7億ドル相当(国内通貨換算の表記あり)とされる。
  • プロジェクトの進捗は80.4%(2025年5月時点)だが、土地賠償は未完了で、地元民の同意と補償の公正性が焦点となっている。
  • 著者の主張は「単なる土地紛争」や「建設問題」を超え、組織的マフィアの関与と市民・メディアの抑圧を指摘している。
  • 報道機関Floresaは独立メディアとして、読者の支援を呼びかけ、取材と公正な情報提供を継続する意向を示した。

ニュース…「ナゲケオ・マフィアによって正義が奪われるとき:(ナゲケオ・マフィアの襲撃を深く追う)」---これが、警察に訴えられた神父さんによるオリジナルの記事です : [Category Flores]

[Visit Website florespos.net]  

「フローレス島で、ある神父が警察によって名誉毀損で訴えられた」 という記事を紹介したが、 そこで問題になった神父が執筆した記事がこれ (florespos.net)です。 [--消滅した florespos のサイトが復活した?別口?--]

記事は12ページにわたるものなので、 ここでは最初のページだけ要約する

以下 Sider AI による要約である:

社会の弱者が巨大な組織犯罪(マフィア)の支配に直面する中、 公正と倫理の価値が力の前に揺らぐ現状を描く。 マフィアと結託する権力機構が支配力を強化する一方で、 市民・ジャーナリストは抑圧と脅威に直面し、 Thucydides の現実主義を参照する形で 力の均衡が正義を規定すると論じられる。 結局、 力によって正義が左右される現実を浮き彫りにし、 倫理と法の重要性を訴える。

Key Points

  • 弱者は力の均衡が崩れた状況下で正義を取り戻す手段を欠くと指摘されている。
  • マフィアと結託した警察・法曹・政治家・企業家の存在が地域社会の安全を脅かしている。
  • ジャーナリストが取材を続けることが難しく、報道の自由が脅されている。
  • Thucydides の Melian Dialogueが、力の前で倫理が揺らぐ現実を歴史的に示す比喩として用いられている。
  • 「力は正義を決定する」という現実主義的観点が強調され、倫理的判断の限界が指摘される。
  • 地域の住民は自らの権利を主張する手段を失い、開発の恩恵も不平等に配分されている。
  • 公的機関や指導者が norma を守るべきだとする国際的な総論が再確認されている。
  • ニュース記事は、現状を批判的に描きつつ、同様の権力構造が他地域にも存在する可能性を示唆している。

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最終更新時間: 2025-10-24 11:06

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