[Visit Website Floresa]
原題は: Polisi Lapor Imam Katolik di Flores terkait Tudingan 'Jaringan Mafia' dalam Proyek Waduk Lambo (Floresa の記事です)
リード文は: ステフ・トゥペン・ウィティン神父 (Pater Steph Tupeng Witin) (SVD)は、 ナゲケオ県警察によるこの告発を「刑事訴追」と呼んだ
なお、ここで問題になっているWaduk Lambo については すでにこの Blog で 2024-03-21 に紹介している。 「ワドゥック・ランボ」が地名で、 プロジェクトはダムの建設だ。 神父が執筆したオリジナルの記事については、 つぎの項で扱う。
以下は Sider AI による【要約】
Floresa の報道によれば、 フローレス島ナゲケオ県 [Nagekeo] で警察に対する名誉毀損の疑いで、 カトリック司祭ステフ・トゥペン・ウィテン(SVD)が訴えられた。++
++ ウィテンは Waduk Lambo(ラムボ貯水池)プロジェクトに関連する 「麻薬的な権力網」や抑圧的行為を指摘するオピニオン記事を Florespos.net に掲載し、 警察幹部や一部関係者が土地強制や不公正な補償を行っていると主張した。++
++ 【警察側は、神父の】この主張は、 報道機関と市民を「マフィア」網の一部として断罪する内容を含み、 複数の関係者が内部で情報操作を行い、 記者の報道にも影響を及ぼしていると断言している。 一方、 被告側弁護士は言論の自由と証拠の提示を重視し、 法的責任の追及を表明している。++
++ Waduk Lambo は国家戦略プロジェクトとして2021年から進行中で、 総予算は 1.47 trillion( = 1,470,000,000,000)ルピア [--147 兆ルピア(135億円相当)--]、 80%超の工事進捗にもかかわらず土地賠償は未完である。
[Visit Website florespos.net]
「フローレス島で、ある神父が警察によって名誉毀損で訴えられた」 という記事を紹介したが、 そこで問題になった神父が執筆した記事がこれ (florespos.net)です。 [--消滅した florespos のサイトが復活した?別口?--]
記事は12ページにわたるものなので、 ここでは最初のページだけ要約する
以下 Sider AI による要約である:
社会の弱者が巨大な組織犯罪(マフィア)の支配に直面する中、 公正と倫理の価値が力の前に揺らぐ現状を描く。 マフィアと結託する権力機構が支配力を強化する一方で、 市民・ジャーナリストは抑圧と脅威に直面し、 Thucydides の現実主義を参照する形で 力の均衡が正義を規定すると論じられる。 結局、 力によって正義が左右される現実を浮き彫りにし、 倫理と法の重要性を訴える。
[Visit Website Floresa]
原題は: Hanya Dapat Sampah, Bupati Manggarai Barat Minta Menteri Kehutanan Bagi Jatah PNBP dari TNK
舞台はフローレス島の西の端、 西マンガライ県 (Kabupaten Manggarai Barat) --- この県の最大の街、ラブアンバジョは、 コモド・ドラゴンの生息地への観光のための拠点となる街である。 さらに TNK(「コモド国立公園」)ができ、 観光はますます発展している。 このブログでも、 オーバー・ツーリズムの話題などをいろいろ取り上げたが、 この記事も観光についての話だ。
リード文は: 2023年以降、政府はTNK区域外のいくつかの島からのみ課税を認可されています。
Sider による要旨:
この記事は、 マンガライバラトのバディンエディティウス・エンディ氏が、 TNK (コモド国立公園)からの PNBP (国庫外税収)の配分を求める要望を示したことを中心に、 地域の経済や環境管理の課題を解説している。 特に、 PNBP の配分不足や観光収入の偏在、 ゴミ問題など、 現地の福祉と持続可能な観光発展に関する問題点が強調されている。 さらに、 中央政府と地方の利益分配における制度的課題や、 地域住民が直面する経済的恩恵の不均衡についても言及されている。
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ぼくの調査地フローレス島の東端[--エンデは島の中央--] にあるレウォトビ火山は 去年からしばしば大きな噴火を繰り返しているが、 さきほど(きのうの17時ころらしい)また噴火したという。 日本語のニュースになるくらいだから、可成り大きいのだろう。
なお、 インドネシア語のニュース(SuaraSikka)を一つ引用しておく --- Lewotobi Laki-Laki Meletus Lagi, Waspada Bahaya Banjir Lahar Hujan。
バリの空港が閉鎖されたというニュースもある。 噴火はかなりの規模だったようだ。
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原題は: Konflik Perusahaan Gereja dan Warga Adat di Sikka, Belasan Warga Kembali Diperiksa Terkait Laporan Dua Pastor
リード文は: 5日間にわたりシッカ警察署で尋問が行われた。 住民は現在 Komnas HAM に助けを求めている。
何度も記事を引用しているフローレス島シッカ県での 教会と現地の人の土地をめぐる対立の続報である。
以下は ChatGPT による要約である。 [--印象だが、ChatGPT のほうが Gemini より性能がいいように思う--]
背景
場所:インドネシア・フローレス島島の シッカ県ナンガハレ(Nangahale)、 原住民グループ・Soge NatarmageおよびGoban Runut-Tana Ai に属する住民が属します。
紛争の原因:地元の教会系企業「PT Krisrama」による メンテの木の伐採を巡る張り合いが発端で、 原住民の家や聖地が被害を受けたとされています。
最新の展開(2025年6月12日~16日)
警察の取り調べ:6月12日から16日にかけて、 原住民のうち16人がシッカ警察署で任意の事情聴取を受けています(複数回に分けて実施)。
理由:これは、以前にこの件で告発した2人の司祭からの告訴・報告を受けて行われたものです。詳細な告訴内容は明らかになっていませんが、取り調べは「事情聴取」として和やかに行われたと伝えられています。
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原題は: Disinformasi: Unjuk Rasa Warga Poco Leok Diprovokasi LSM, Media Lokal dan Lembaga GerejaSatu di antara media yang menyebarkan disinformasi pernah dinyatakan bersalah oleh Dewan Pers dan meminta maaf “dari hati yang paling dalam”
リード文は: 偽情報を流したメディアのひとつが、報道評議会によって有罪とされ、「心から」謝罪した。
Sider の要約:
この記事は、 ポチョ・レオックの住民による抗議行動に関する情報操作と誤報の広がりについて詳述している。 住民は土地の権利を守るために自発的に行動しており、 外部からの煽動やメディアによる虚偽報道によって誤ったイメージが拡散されたことが問題視されている。 また、 住民は情報操作を「犯罪的な情報戦」の一環と位置付け、 真実性と正当性を強調している。
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原題は: Transpuan di Sikka yang Dituding Menista Agama karena Kritik Korporasi Gereja Katolik Teken Kesepakatan Damai dengan Pelapor - Floresa。
リード文は: セセ・ゲリティングさん、5月30日に原告側と「和平声明」に署名。
先月紹介した 事件と密接に関連する出来事である。
以下、Sider による要約だ。
この報告は、NTT州のスィッカ県において、トランスジェンダーの女性(47歳)がカトリック教会所有の企業を批判したことによる一連の出来事を中心に展開している。最も重要な点は、彼女が誤解により告発され、最終的に「平和合意」により訴訟を解決したこと、またこの事件が宗教的シンボルへの攻撃と見なされたこと、そして土地紛争や移住問題と絡む現地の社会的・宗教的緊張の複雑さを浮き彫りにしていることである。
カトリック教会に属する会社が、 とある "Masyarakat Adat" の人々を強制的に立ち退かせたことから 始まった事件である。 そして、 難民となった人たちをトランスジェンダー (transpuan) の人たちが支える、 というのがこれまでの粗筋だ。 もともと教会とトランスジェンダーの対立ではない。 それが、 その隠れた対立が、そのようなものとして固定されてしまったのかもしれない。 まだまだ見ていく必要がある。
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原題は: Pemkab Manggarai Timur Tetapkan Gendang Colol sebagai Masyarakat Hukum Adat - Ekorantt.com (2025-05-23 付)
リード文は: この認定は、伝統的共同体の福祉向上と、文化的価値に即した持続可能な伝統的地域の管理を促進することが期待されています。
以下、Sider による要約: 東マンガライ県政府は、2025年5月20日にゲンダン・チョロル村の伝統社会を正式に「社会法的コミュニティ」(Masyarakat Hukum Adat: MHA)として認め、法的保護と地域資源の持続可能な管理を促進することを決定した。この認定は、長期間にわたる調査や住民の参加を経て行われ、地域文化や伝統的権利の尊重に基づいている。認定はまた、地域の社会的および経済的発展を支える手段として期待されている。
以上で要約終わり。
以下 【Satoshi Nakagawa】: 1980年代インドネシアのアダットの国家化 (わたしの論文、「インドネシア語政治作文入門」(中川 1994) を参照してください。)とも、 東ティモールで起きている「文化の復興」とも違う、 ある新しい流れがはじまっているようだ。
論文にするには、 まず、"masyarakat adat" の使い方の変遷をしらべることから始めなければいけない。 いまいち、やる気が起こらないのは、 ぼくの村にはあまり関係しないからだ。
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原題は: Komunitas Transpuan di Sikka Pertemukan Anak-Anak Nangahale dan Nangahure, Cara Tumbuhkan Empati dan Solidaritas Sejak Dini
Sider による要約は:
このドキュメントは、 インドネシアのフローレス島におけるナンガハレの土地紛争と、 その被害者である子どもたちのトラウマケア活動を中心に描いている。 コミュニティ団体 Fajar Sikka は、 土地強制立ち退きの影響を受けた子どもたちに対し、 共感や連帯感を育むための「トラウマヒーリング」や交流活動を実施しており、 孤立感を軽減させている。 一方、 土地の所有権を巡る長期的な対立や弾圧の過程も伝えられ、 地域の土地紛争とそれに伴う人権侵害の深刻さが浮き彫りとなっている。 この活動は、 被害者の心の癒しとコミュニティの連帯を促進する一方、 土地紛争の根深さと解決の難しさも明示している。
以上、要約おわり。
"Transpuan" はまったく知らない単語だった。 "Transgender" & "perempuan" (インドネシア語の女性)の portmanteau [--「かばん語」、ハンプティーダンプティーがつかった--] だという。
シッカ県(ぼくの調査地、エンデ県の東隣の県)のナンガハレ (Nangahale) の 事件は(もともとの事件も複雑であるが)かなり不思議な展開をみせている。 このブログでも紹介したが、 シッカ県のとあるカトリック教会に所属する会社が、 彼らの所有している土地(ナンガハレ)から、そこに住んでいる人々を 追い出したのである。 住民は、この土地はもともと彼らのものであり、 植民地時代に違法にとりあげられたものだ、というのである。
くわしくは、私のブログの こことか、 こことか、 ここ とかを見てほしい。
そして、難民となったナンガハレの住人の、 とりわけ子供達の心の傷を癒すために、 トランスジェンダーの女性たちが立ち上がった、という記事である。
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先日紹介したが、 教会が フローレス島のシッカ県、ナンガハレで買った土地に 住んでいる住民を強制退去させた件。 Floresa 紙の報道は、もちろん、 「住民」(masyarakat adat) 寄りである。 この記事は、 裁判の教会側の弁護士によるもの (オピニオン)だ。 もちろん教会寄りの議論である。
リード文は: PTクリスラマの弁護士は、 フロレサの報道の一つ「シッカの4歳の子供のヒステリックな叫び声。 その母親はカトリック教会株式会社によってブイに引きずられた」に応えて書いた
内容はひたすら法律用語がならんでいる 長ったらしいものである。 「インドネシアは法治国家なのだから、すべて法によって 裁かれなければならい。 そして、法によればナンガハレの住人に分はなく、 協会側の言うとおりである」ということ。
あまりにテクニカルになったので、 よぉ分からないけど、 ポイントは、これらの法が植民地政府起源のものであることが、 大きな問題なのだと思う。
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原題は: Mengapa Jual Beli Tanah Ulayat di Manggarai Butuh Persetujuan Tua Adat?
リード文は 個人に分配された慣習的な土地、 すなわち「リンコ (lingko)」は、 私有財産として絶対的なものではない。
このまとめは面白い。
どうも、フローレス島の(かなりの場所で) 二種類の土地の所有形態が同時に使用されているようだ。 氏族所有(tanah ulayat)と個人所有だ。 ただし、(この記事の著者によれば、すくなくとも) マンガライ(フローレス島の西の部族)の「個人所有」は、 市場経済で言うところの「個人所有」ではないというのだ。
係争のポイントとなっているのはある企業による マンガライの「個人所有」の土地の購買である。 著者のポイントは、 市場経済的な購買プロセスだけでは、 この「個人所有」の土地が完全に企業の所有になってはいないというのだ。。
著者は人類学者かと思ったが、弁護士だった。
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原題は: Kontradiksi Gereja Katolik di Flores: Menolak Geotermal, Membiarkan Umat Terlantar di Nangahale リード文は: ナンガハレで犠牲者となった人々がいたにもかかわらず、 教会側の抑圧的な行動があり、 一部の人々が逮捕された;
記事では、 カトリック教会が (世界的に、そしてとりわけフローレス島で)環境問題に注意を払い、 乱暴な開発につねに異をとなえてきて、 そして、住民の味方であったことについて褒めることから 始めている。 [--Floresa は取材がしっかりしているだけでなく、文章の構成もうまい--] しかし、 フローレス島のシッカ県では、 事情は逆の様相を呈しているというのだ マウメレ教区が所有する会社、 クリスラマ社 (PT Krisrama) が、 この地の原住民 [--Douglas Lewis の調査地である Tana Ai も含まれれいるようだ--]と 対立関係にあるというのだ。 クリスラマが手に入れた土地は、 もともとこの地の住民のものであったと、 彼ら(住民たち)は主張しているのだ。 その土地を、オランダ植民地政府が奪い、 それを教会が受け継いだのだ、と。 この争いのなか、今年の 1月には ナンガハレ (Nangahale) の住民の 120軒の家が立ち退きを命ぜられたという。
《More . . .》