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原題は:Siapa Biang Kerok Mafia Tanah di Labuan Bajo? (翻訳は基本 DeepL、以下同様)。 DeepL は Biang を「犯人」と訳していたが、 たぶんリーダーの方が適切だろう。
まとめ的な文章(前文、リード)は: Mafia tanah melibatkan banyak pihak, mulai dari tua adat abal-abal, oknum di BPN, notaris hingga aparat (翻訳)土地マフィアには、 偽の伝統的長老、 BPNの悪徳な人々、 公証人から当局に至るまで、 多くの関係者が関わっている。
この記事で扱われているラブアンバジョ (Labuanbajo) とは フローレス島の西部の町である。 ここ数年、観光地としておおいに売り出した町だ。 [--コモド・ドラゴンのいる島から最も近い町である--]
フローレス島はオランダ植民地政府から 「もうからない島 (non-profitable island)」と呼ばれた島である。 現在でも島は開発などからは取り残されている。 じっさい、島のあちこちに 「取り残された村」(政府の公式カテゴリー) (desa tertinggal) が見出される。 そのおかげで、 「近代」からはおめこぼしをもらうこととなってきた。 村人たちは、 外からの圧倒的な影響におびえることなく、 変化に対して自分らなりの対応ができる余地があるのだ。 ぼくのフィールドワークの村も、 変化はしているが、 村人たちの対応はとても巧妙である。
ところが、ここ10年ほど(もしかしたら 20年くらいかもしれない)、 ラブアンバジョ (Labuanbajo) は、 観光地としてスポットライトを浴びることになってしまったのだ。 とりわけ 近年のジョコヴィ(現大統領)の後押しが大きな力をもった --- たとえば ASEAN の会議が行なれたのがラブアンバジョなのだ。
ラブアンバジョのまわりの土地はいったいどうなったのだろうか・・・ と心配だったのだが、 この記事を読んで、やはり恐れたとおりだったと分かった。
ほんとうに素晴しい記事である --- 「土地マフィアたち」の犯罪の細かい内容がわかる。 そこにからむ軍や警察、法の関係者、 さらには慣習法共同体の内部からの裏切り者・・・。
エンデ(フローレス島中部のぼくの調査地)も、 ラブアンバジョの出来事を 対岸の火事としてのんびり見ているわけにもいかないだろう。 いつなんどき火の粉が飛んでくるかわからない。 ぼくは村の人たちの当意即妙の知恵は信頼しているが、 それもまた桁ちがいの金と権力の前には蟷螂の斧かもしれない。
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原題は: Kolaborasi Komunitas Muda Jaga Air di Poco Leok
ルーテン (Ruteng) (中部マンガライの県庁所在地)を 基盤に活動しているグループ、 Rumah Baca Aksara というのがあるらしい。 HP がみあたらないが、 Facebook が HP 代わりのようだ。 グループのテーマは「読書を友とする」ということだと書いてある。 たぶん文盲をなくすことが目的なのだろう。 このグループとその他の若者がグループが、 ポチョ・レオックの地熱発電への反対運動を展開しているという、 という記事だ。
ほんとうに Floresa の記事はきちんと取材をしていて、 読んでいて気持ちがいい。 写真もよい。 反開発・若者・NGO あたりが Floresa のキーワードだ。
以上の記事は 06-05 付けだ。 「反鉱山開発の日」は 2024-05-31 であり、 05-31 付の以下の記事(これも Floresa である)は当日に書かれたものだ。 ‘Rawat Mata Air, Bukan Air Mata,’ Narasi Kolaborasi Kaum Muda Peringati Hari Anti Tambang di Poco Leok --- この記事もまた臨場感あふれるすばらしい記事だ。
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原題は: Lomba Budaya Manggarai oleh Unika St Paulus Ruteng Sikapi Fenomena ‘Demanggarainisasi’ di Kalangan Generasi Muda。 "Demanggarainisasi" は なお "De-Manggarai-sation" 「非マンガライ化」である。
人類学特有のいやらしい言い方をすれば、 このフェスティバルは、典型的な 「アイデンティティ・ポリティクス」である。 1980年代にあった 国家主導の "Kebudayaan" (保全)運動と比較してみると 面白いだろう。 2020年代の "kebudayaan" (復興)運動は、 カトリック主導と言えるのだろうか。
閑話休題。
同じことを何度も繰り返すが、 Floresa はすばらしい。 フェスティバルの詳細がよくわかる報道である。 Pos Kupang は見習ってほしい。
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原題は: Konservasi Mata Air, Dialog Libatkan Tokoh Adat dan Pemuda; Cara Paroki Tentang di Keuskupan Ruteng Perkuat Kepedulian Umat terhadap Lingkungan (DeepL 翻訳)
小見出しが: Umat diajak untuk tidak hanya mengambil dari harta benda bumi apa yang mereka butuhkan untuk bertahan hidup, tetapi juga memiliki kewajiban untuk melindungi bumi
「教区民は教わる、人は地球の宝物から生きるために必要なものを取るように招かれているだけでなく、地球を守る義務がある、と。」 (DeepL 翻訳)
先日の自然保護のための国立公園から追い出された 現地の人の記事が、 安易な「自然保護」「環境主義」の導入への 反論をとなえたのに対し、 この記事は、 双手(もろて)を挙げての賛成記事だ。 カトリック教会の媒介という要素が、 (人類学者にとっては)興味深い。
[Visit Website Floresa]
原題は: "Penuh Haru, Kepulangan Warga Adat Ngkiong, Manggarai Timur yang Dibebaskan Mahkamah Agung"
Floresa の記事だ。 地域の(この場合はフローレス島西部のマンガライの)伝統が、 環境主義という近代の考え方と出会うなかに 生まれる軋轢 --- という人類学者の大好きなテーマである。 もしかしたら、 Floresa って、Margaret Erb が寄稿しているのかしらん。 Erb はマンガライで調査した人類学者で、 まさに今述べたようなことをテーマにいろいろと論文を書いている。 「西フローレスにおけるエコ・ツーリズムと環境保全 --- 誰のため?」 (Ecotourims and Environmental Conservation: Who Benefits) などなどの面白い論文を書いているのだ。
以下は DeepL による 記事の全文翻訳である。
《More . . .》[Visit Website Floresa]
原題: "Memelihara Alam, Petani Hewa di Flores Timur Lestarikan Ritual Warisan Leluhur"
農薬もつかわず、 化学肥料もつかわずに、 昔ながらの農業をしている人たちの話だ。 もちろん、儀礼も行なっている。 ぼくがフィールドワークを始めたときは、 フローレス島では、たぶん、どこもこのような状況だったろう。 もちろん一部では水田が導入されていたので、 そこでは儀礼はなかっただろうが、 基本的には焼畑では、 農耕の各段階ごとに対応する儀礼が行なわれていた。 ぼくの村でもすべての世帯が農耕儀礼をおこなっていた。 村人は、化学肥料とか農薬については存在も知らなかった。
いつか、40年間の農耕の変化についてまとめてみたい。
それはともかく、 Floresa の記事はよくできている。 たとえば、この記事では、 儀礼のチャントの言葉をちゃんと(いや、洒落じゃありません) 書き写している。
[Visit Website Suara Sikka]
原題は: "Pancing Ikan di Sungai Bele, Warga Ende Diterkam Buaya"
ワニに関しては、 フィールド(フローレス島エンデ)で 「昔はいた」という話は聞いたことがある。 ぼくのメインインフォーマントだった アプさんがナンガパンダの河口(南海岸)で見たことがあると言っていた。 アプさんも、フローレス島にはもういなくなったと思っていたようだ。
この事件はフローレス島の 北海岸のコタバル (Kota Baru) での話だ。 釣り仲間の二人が見ている中で、 ワニは犠牲者を船から川の中にひきずりこんだようだ。
[Visit Website VoxNTT]
原題は:Tidak Menolak, Warga Golo Leleng Sebut Senang Kehadiran PT Karya Adhi Jaya
ラブアンバジョ(フローレス島の西端)では オーバーツーリズムその他で、 いわゆる「近代への抵抗」とまとめることのできるような 現象が近年多く報告されている。 似たような傾向としてまとめることができるものとして、 フローレス島一帯での鉱山開発への反対運動がある
もちろん社会全体が一枚岩ではないのは 予想すべき事態だ。 先日、ツーリズム賛成、という記事を紹介したが、 これも似たような状況としてまとめることができるだろう。
ラブアンバジョのある村の長老が鉱山の開発が 村にはいることを歓迎する、という記事だ。
この状況を歓迎している主体は、 「行政村の住民」"warga desa" として表現されている。 記者が無意識にしていることなのかもしれないが、 近代への抵抗する主体はしばしば 「慣習村の住民」 "warga masyarakat adat" と 表現されていることを考えると、 面白い現象だ。
[Visit Website Floresa]
原題は: Mahasiswa Asal Nagekeo di Kupang Dorong Polisi Proses Hukum Pemilik Akun Facebook yang Dinilai Hina Masyarakat Adat Rendu Butowe terkait Proyek Waduk Lambo
「ワドゥック・ランボ (Waduk Lambo) 計画」が よくわからない。 "waduk" を(辞書およびウェブで)調べたのだが、 どこにも定義がでていなかった。 文脈から考えておそらくダムのことだと思われる。 とすると、 この計画はランボという場所にダムをつくる計画という ことになる。 この計画は国家レベルの計画であり、 ジョコヴィ大統領の肝煎りではじまったらしい。
一部の住民(ここでも "masyarakat addat"、 「慣習村」という表現がつかわれている)が この計画に反対しているらしいのだが、 どうやらダムをつくること自身には反対しておらず、 ランボという場所が問題らしい。 そこには先祖の墓があったり・・・ということらしい。
以上この記事の背景事情であるが、 すべて 他のサイト (たとえば ここなど)から入手したものである。
さて、 じっさいのフェイスブックの記事はつぎのようなものであるという:
Ini sudah mulai gejala gila. nanti kamu yang ada sawah di pintu Rendubutoweitu kerja sawah pakai air ludah atau air kencing saja jangan pakai air yg dri bendungan….itu hari Jokowi datang kamu tidak mau duduk teriak di jalan atau bikin aksi buka baju macam itu hari itu pamer BH yg lumut semua tu.
DeepL で翻訳させると、以下のようになる。 「レンドゥブトウェの門前に田んぼを持つあなた方は、 唾や小便を使って田んぼを耕し、 ダムの水は使わない......ジョコウィが来た日には、 路上で大声を出したり、 脱いだりするような真似はしたくないでしょう、 その日はコケばかりのBHを見せびらかすのです」となった。
いまいちよくわからない。 ジョコヴィがやってきた時には反対しないで、 いまさら・・・という意味なのかなぁ。
とまれ、 ワドック・ランボをめぐる問題は、 すでに「ワドゥック・ランボ論争」として有名になっているので、 関連するニュースがすぐに出てくるであろう。 その時にもう少し、状況が見えてくることを 期待しよう。
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原題は: ‘Kasih Mati Kami Saja Daripada Hidup Sengsara’, Protes Kenaikan Tarif Fasilitas Pasar Alok di Tengah Gejolak Harga Pangan
アロック (Alok) 市場(いちば)は、 エンデ県のとなりの県、シッカの町、 マウメレにある市場だ。 市場の中で店を開くための料金が値上りして、 市場の外に店を出すひとが続出している、という話だ。
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原題は: Daftar 30 Caleg DPRD Kabupaten Ende yang Terpilih pada Pileg 2024
こないだの2月に投票のあった 総選挙の結果がぼちぼち出てきている。 なんせ2億人以上の有権者がいる中、 大統領、州知事、県知事などなどを直接選ぶ選挙だ。 開票作業の過労で100人以上の人が亡くなっているという。
とまれ、ぼくが一番関心があるのは、 ぼくの村のあるエンデ県の DPRD(地方議会)だ。 その当選者がとうとう発表になった。
ざんねん。
ぼくにとても近しい人が立候補していたのだが、 彼は落ちていた。 その他に2人、知り合いが立候補していたのだが、 彼らも落ちていました。
ま・村の人は 変にえらくならない方がいいのかもしれない・・・かな。
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原題は:"Lewotobi Erupsi, Organisasi Lintas Wilayah Berkolaborasi Distribusikan Bantuan"
(男の) レヴォトビ山 [--「女のレヴォトビ山」がある--]は 東フローレス県 (エンデ県の東側の隣の隣の県)にある活火山だ。 今回の噴火があったのは数カ月前だ。 住民は避難している。 彼らはまだ帰宅できていないので、 救援物資が必要なのだ。