S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |
今回の発表「頭をつかむ」はエンデの「アキカエシ」三部作の最終回だ。 一回目「象牙を辿る」(旧題「従われない規則を守る方法」)では、 エンデでは (1) いわゆる「母方交叉イトコ婚」という規則が親族のイディオムではなく、 交換のイディオムで語られること、 (2) その交換の規則が守られないことによる負債が、 人と人とを結び付けている(「アキカエシ」の原理)ことを語った。 二回目「杵を搗く」(旧題「従われない規則を破る方法」)では、 その規則(母方交叉イトコ婚)を破った際にしなければならない さらなる交換について語る。 ポイントはその交換の規則が破られる、ということだ。 そうすることが負債をつくり、その負債こそが 人と人とを結び付けている(「アキカエシ」の原理)のである。
今回は過去においては規則が破られていないのにもかかわらず、 あたかも過去において規則が破られているかの如き状況を、 エンデの人が作りだすことについて述べている。 ここでもまた、負債によって 人と人とが結び付けられている(「アキカエシ」の原理)ことを 語る。
こないだの「ベクの認識論、レッダの存在論」(東南アジア学会)が 話題がてんこ盛りだったのに比べて、 こちらはポイントは1つ、 とてもすっきりした構造だ。 その分、ちょっと寂しい感じもある。
2025 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2024 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2023 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2022 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2021 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2020 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2019 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2018 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2017 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2016 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2015 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
最終更新時間: 2025-04-28 11:09