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残日録 --- The Remains of the Day / 2024-07-05

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2024-07-05 Fri

 Emsworth (Intel NUC) アップグレードのあらまし 1/2---なんとかインストールを終えるまで: [Linux]

数日前からの Intel NUC (i5 32GB) のアップグレードをまとめておこう。

Intel NUC (i5 32GB) はその時点で Mint の 20.3 (Ubuntu の 20.04 相当)が走っていた。

(1) 最初は一番手頃な mintupgrade をつかってのアップグレードである。 この方法は、ホットアップグレード、 すなわち操業しながらのアップグレードである。

これで Mint 21 (Ubuntu 22.04) になる筈だ。 簡単にすすむと思っていたのだが、 アップグレードが何度も躓く。 躓く箇所は ppa を使ったところだったようだ。 躓くたびに ppa をつかったアプリをスキップする。 gh (github cli) でも躓いたので、 おなじように処理(スキップ)しようとしたら、 簡単にはいかない。 泥沼にはまってしまった。

(2) 翌日、 Mint の ISO (Mint 21.3) をつかってのインストールをすることにした。 これはクリーンインストール (clean install) である。 なお、 /home ディレクトリはすべて git で保存してあるので、 もとに戻すのに問題はない。

クリーンインストールは ホットインストールより時間はかかるだろうが、 その分問題も起きにくい(筈だ・・・と思う)。

さて、USB メモリーをつきさして、 インストーラの言うがままに作業をつづける。

なんと・・・「mint installer がこわれました」という エラーメッセージがでて、 インストールがとまってしまった。 もう一度ためしたが、まったく同じ結果だ。 これでは、手の出しようがない。

(3) こんなこともあろうかと Ubuntu 24.04 の ISO を USB メモリーに焼いておいた。

Ubuntu 24.04 インストールに関しても いくつかのアクシデントがあった。 これらについては すでに述べた ので、そこを参考にしてほしい。

問題は、すでに述べたように、 google-drive-ocamlfuse がらみである。 最初の起動で authentication ができなかったのは、 ものの本(ウェブ)によれば、 GUI 環境がととのっていない場合の反応らしい。 次回クリーンインストールする時は、 mate (マテ)などの desktop environment をいくつか インストールして、 それらをとっかえひっかえしながら、 authentication ができるかをチェックしたい。

とまれ・・・なんとか Ubuntu 24.04 を Intel NUC (i5 32GB) にインストールできた。

 Emsworth (Intel NUC) アップグレードのあらまし 2/2 あらたな問題点---インストール後の細かい部分の調整: [Linux]

このエントリーは Intel NUC (i5 32GB) への Ubuntu 24.04 LTS インストールの 後日談である。

Ubuntu 20.04 (相当)から 24.04 へ一気にアップしたので、 いくつも不具合がでてしまった。 それらの報告である。

(1) もっとも大変だったのは emacs だ (まだ解決していない)。 emacs でなにか作業するたびに "Warning" がでるのだ。 もっとも頻度が高いのが lookuporg-mode 関連での操作だと思う。 しかし(不思議なことに) 2日ほど emacs on Ubuntu 24.04 を使いつづけていると、 Warning がでなくなった。

よくわからない。

emacs とりわけ org-mode と Ubuntu 24.04 については いずれ整理しておきたいと思う。 なお、org-mode 関連の Warning は "Org version mismatch." というものだ。

(2) つづいての問題は TUI (text user interface) のファイルマネージャー、 mc (Midnight Commander) だ。 新バージョンで cofig ファイルの書式がかわってしまっているのだ。 要は、ちまちま書き換えればいいだけの問題だが、 いささか面倒くさい。

とりあえず(config ファイルを書き終える迄は) ファイルマネージャーとして ranger を使うことにした --- いくつか問題はあるが、 とても軽くて使いやすい。

おもわぬ拾い物 --- これまで(ranger の売りだった)コンソール上での画像のプレビューが 可能になっていた。 これは嬉しい! もう mc に戻らなくてもいいかな・・・

(3) 最後に(これは想定内なのだが)pandoc と citeproc の問題がある。 pandoc は 2.5 を最後に、 citeproc を本体にとりこんでいるのだ。 Ubuntu 24.04 の pandoc は 3.1.3 なので、もちろん、 本体内に citeproc をもっている。 そのことによる問題は (他にもいろいろ問題はあったと思うのだが・・・) Makefile を書き換えなければいけない、ということだ。 問題は、 ぼくがラップトップPC として使っている PC (Ubuntu 22.04) では、 pandoc と citeproc が独立しているバージョンを使っている、ということだ。 おなじ Makefile を使うわけにいかないのだ。 [--git で管理している--]

最初の解決策は Pandoc を 2.5 にダウングレードする、というやり方だ。 かつて一回行なったことがあるので、自信はある。 pandoc は github で 開発されているので、 他のバージョンを使う(ダウングレードする)のは簡単な筈である。 github の pandoc のリポジトリ内の Releases のページに行って、 適当なバージョン(今回は 2.5)をダウンロード/インストールすれば いいだけだ。

ところが・・・

たしかに pandoc は問題なかったのだが、 pandoc-citeproc の方で用意されているのがソースコードだけだった。

いろいろ考えたが、ダウングレードはあきらめることにした。

もっと簡単な方法は、 そして正当なやり方だと思うが、 該当する Makefile のある git リポジトリに Noble Numbat (Ubuntu 24.04) 用の branch を作ればいいのだ。

当該リポジトリで、 branch 名 noble で branch を切った。 pandoc の新しいバージョンに整合的な (filter としての citeproc をつかわない様な)Makefile は この branch で開発していけばいいのだ。 こうすればダウングレードなどという不自然なことを する必要がなくなる。

いずれ、ぼくの他の PC も Ubuntu 24.04 にアップグレードした時 (Pandoc を version 3 以上にした時)、 Makfile リポジトリの noble ブランチを merge すればいいだけなのだ。

・・・

というわけで、 なんとか Ubuntu 24.04 で新装開店した Intel NUC (i5 32GB) が無事に動きはじめている・・・ という報告でした。

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最終更新時間: 2025-04-28 11:09

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