4キロくらい離れた村でトゥーバンダがある。 婿側が嫁側に婚資(バンダ)を運んでくるのだ。 ぼくは嫁側にも婿側にも強いシンセキ関係がある。 隣のアグスくんのバイクで村へ行く。 彼は婿側なので、まず婿側に合流する。 牛が三匹、象牙が一本見えている。 [--動物と象牙はみせびらかす。 その他の婚資は隠しておく。--]
嫁側は前日から来ていて、 いまから婿側の食事がはじまる。 食事が終われば、 ンバッボ(婚資交渉)だ。 式次第ははっきりしているのだが、 その準備がながい。
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年とって忍耐力がなくなってきた。 2時間ほどで(食事の前に) ズパドリ村の若者のバイクで降りてきた。
いかん、いかん、もう少し 頑張って調査しなくっちゃ。
エンデに到着する。 いつも空港に迎えにきてくれる弟のカニスは 熱がでて迎えにこれないという。 代わりに村の若者が3人迎えにきていた。
町にすんでいるお姉さんの家による。 そこで分かったのはカニスが大怪我をしたということ。 心配させないように「熱がでた」とだけ 知らせたのだという。
あわてて病院に見舞いにいく。 足や手を怪我したのだが、 手術も終わり、元気そうだ。 病室は村の人でいっぱいだ。 日曜(入院初日)から泊っているという。
若者たちのバイクにのり、 すぐにズパドリ村に出発する。 いつものことだが、 不思議なことにズパドリ村の村の境あたりで とつぜん寒くなる。
いつもの歓迎を受けて、 妹のリヴァの家に。
とつぜんもう一つの日常となってしまった。
ぼくの発表するのは、正確に言えば、 UI主催の国際シンポのプレシンポジウムだ。 「ジェームズ・フォックスの業績を記念して」と 名づけられている。
ぼくの発表はトップバッターだ。 朝から緊張しまくってたけど、 なんとか発表し終えた。 質問したのが、 ぼくのやっていることをよく理解してくれている [--その上、ネイティブ英語スピーカーの--]友達 なので、 質疑応答もとってもスムースだった。
発表が終わってほっとする。 続く発表は余裕で聞いていられた。
今回のインドネシア行きの最初の訪問地は ジャカルタだ。 UI(インドネシア大学)主催の 国際シンポでの発表のためだ。 ジャカルタはしばらく振りだ。 ただただ人の多さ、車の多さ、 建物の多さに圧倒される。
ホテルは狭苦しいところ。 不安な一夜をすごす。
きょうがパンキョウの最後の授業だ。 次回は試験で、 その時ぼくはインドネシア調査中なのだ (監督は他の先生にお願いしてあるのだ)。 専門ならば、授業が終わった後も 学生さんには会うのだが、 パンキョウはこれでおしまい。 そう考えると、ちょっとさびしい・・・かな。 。
きょうはパンキョウの授業の実質最終回だ。 --- 来週はバッファ用であり、かつ模擬試験と テスト対策の日、 そしてその次はテストだからだ。
予習をしてみると、 とても一回の授業で終わるとは思えない量が残ってた。 というわけで、流れを全部あたまに入れて 授業@Tキャンパス に臨む。
さて・・・
授業をすぐに始め、 途中を飛ばしながら、 超特急の速さで授業をすすめる。 ニコニコ・・・「あと15分くらいで終わるかな」・・・ ちらっと腕時計を見ると時間はまだ45分くらい残っている。
らららぁっ・・・!
《More . . .》午前中はTキャンパスでパンキョウの授業。 いよいよあと3回だ。 きょうは自信のある内容だったが、 空回りしてしまったようだ・・・(´・ω・`)
Sキャンパスの研究室に戻る。 サンドイッチを食べたところに MY (OB)くんがやってくる。 いろいろと「ご相談」。 午後はYA (OG)さん、KY (D3+)さんそして PS (D3+)さんの博論指導セッション。 いつものセッションは1コマ分(90分)をわりあててい るのだが、 きょうは3人なので一人60分ということにした。 60分は、やはり、短かすぎたかな。
《More . . .》法事のために東京・大阪を往復した。 背広を着て、革靴をはいてった。
夜中帰ってきた。 靴をぬいで、背広をぬいで、シャワーを浴びる。 ごくらく極楽。
午前中はパンキョウの授業(150人)、 午後は博論セッション(2人)、 そして最後に卒論構想発表会(6人)につきあう。 いっぱい教育してしまった。
きょうがカンファレンスの最終日だ。 きょうも朝から晩まで予定が組まれている。 あらかじめ(主催者の)M本先生には言ってあったのだが、 ぼくはきょうは参加せずに、帰阪する。 なんとなく「敵前逃亡」みたいな気がしなくはないが、 ま・責任は果たしたし・・・ などと心の中でつぶやきながら金沢をたつ。
ぼくに関連する地域学会が、 ぼくの勤務校で開催されているのに 参加するためだ(「という言い訳」かもしれな い・・・)。
金沢から大阪に行き、 そこから更にいろいろと奇跡的な乗り換えをこなして、 目的地のO大学のTキャンパスに着く。 午後からのセッションに途中から参加した。
知っている顔がいっぱいだ! その上、発表もみな日本語じゃないですか! そして、民族誌のデータにのっとった発表です!
ぬるま湯(わるい意味じゃないです)につかっている うちに、 あまりの心地良さに眠くなってきた。 というか、たぶん、単純に睡眠不足だったのだろう。
発表の途中で失礼することとする。
帰宅して、 コンビニ弁当たべて、洗濯して・・・
いつのまにか寝ていた。
カンファレンスも中日である。 きょうの最後がぼくの発表だ。
きょうのトップバッターは社会心理学のK沢先生だ。 いやぁ・・・かっこうよかったですね。 「颯爽」ということばがぴったり。 質問にもうまく答えているし・・・
「自信がある人はいいなぁ」と思いながら会場を出る。 次の発表はスキップして、 自主休憩とする。
発表を終えたK沢さん、 その友だちで、彼女の発表に駆け付けた (哲学者の)T山先生と 話をする。 二人の話がかけあい漫才のようないい雰囲気で、 ぼくの緊張感がすこしだけほどけていく。
発表きいたり、 カンファレンスさぼってホテルで予習したり、 また会場にもどって発表を聞いたり・・・
・・・しているうちに午後5時だ。 とうとうぼくの発表の時間だ。
《More . . .》きょうからいよいよカンファレンスの本番である。 朝9時から6時過ぎまで発表の日が三日つづくことにな る。 [--ぼく自身は、最終日は欠席する。--] ゲストスピーカーの時間は それぞれの日の最初(朝9時から)に一人、 そして最後(5時から)に一人、設定されている。 この2つのトークには全員が参加することになる。 その他の発表は2つの会場にわかれて同時進行となる。 参加者は、たぶん、50名から60名くらい。 発表予定者は(ゲストを入れて)30名くらいだろうか。
きょうのトップバッターはインド系の哲学者の、 哲学的認識論の全体の流れをおさえた講演だったようだ。 とにかくむずかしい。[--アメリカの大学で教えているので、 英語はインド風ではない。英語に問題はなかった。 問題は内容だ・・・。--] そしてゲストスピーカーでもかまわずに質問が飛び交う。
一日むずかしい発表をあれこれ聞いていた。 [--一つでは座長をしたが、これは 質問の順番を決めるだけで、たいした仕事ではない。--]
さて、いよいよ午後5時、きょうの最後、 もう一つのゲストスピーカーの発表である。 ANU出身の言語学者によるものだ。 予定表によれば、 彼の発表が終われば質疑応答の時間をとらずに、 すぐに(6時から) 1時間のパネルディスカッションに入ることになっている。 その場で、 その日一日あった発表(最後の発表も含めて)を まとめて議論するのだ。
発表が二日目の最後に設定されていた ぼくはこの予定をきいて嬉しかった。 英語での発表は、まぁできないことではないが、 質疑応答を英語でするのは、ちと怖いのだ。 最後の発表には、 質疑応答がほとんどないと聞いてほっとしたのだ。
さて・・・きょうの最後の発表に戻ろう。 とっても面白い発表だった。 ところどころに、 言語学からの哲学への批判 (というよりアドバイスかな)がうまく効かせてある。
だいたい時間通りに発表が終わる。 「さてここらへんでパネルに入るのかな」・・・
《More . . .》