きょうはインドネシアの独立記念日だ。 ここ数年、独立記念日の式典はズパドリ村のまわりのいくつかの 村(デサ)がもちまわりで担当している。 今年はズパデッレ村で開催される。
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夜、停電になった。真っ暗だ。
なんだか村が騒がしい。 どうやら多くの人が外に出ているようだ。 夜中にこんなに人が外に出るなんて、 何があったのだろうか・・・。
兄弟喧嘩があったらしい。 弟が、 畑から帰ってくる兄を暗闇の中で待ち伏せして、 木の棒でなぐった、という話だ。 逃げた弟を追って、 [--急所をはずれたので、 兄の怪我はたいしたことはなかった--] 村じゅうの人間が山狩りをしているという。
原因は「財産争い」である。 弟が自分の取りぶんの少ないのを不満にもっていた、 というのである。 ここで問題になっている「財産」は、 近年導入された換金作物(カカオ、コーヒー、その他) である。
昔、財産(象牙や動物)の争いがなかった わけではない。 しかし、どうも近年[--1990年代以降かな--] 諍いが、 それも暴力的な諍い [--今回のはとりわけて、暴力的だ--]が 頻繁に起きているようだ。 何故だろう。
いいかげんな説明を思い付いた。
《More . . .》エンデでは婚資[--婿の「家」から嫁の「家」に 与える財貨--]として象牙(トコ)が重要だ。 昔は十本、二十本と使われたが、 いまはほんの二、三本しか使われない。 象牙の絶対的数が少なくなっているのだ。 [--中国人(商人)に売ってしまい、 婚資流通の外に出てしまったからである--] それじゃぁ具体的にどれくらい残っているのかと 考えた。 象牙は「財産」の典型的なものであり、 財産は秘密にされている・・・ というわけで聞いても分かんないだろうな。 ま・ダメモトで聞いてみよ。
というわけでリヴァに、 ズパドリ村のトコの全体数がだいたいどれくらいだと思うか 聞いてみた。
・・・出るわ、出るわ。 どこどこの家には何本と、かなり自信をもって 答えてくれた。 婚資のやり取りをほとんど全て覚えているのだ。 一本一本のトコの由来 (誰の婚姻で使われたのか)だけでなく、 その家に来るまでの道も、 かなりの分を辿ってくれた。 リヴァんちにある一本のトコの道は複雑を 極めており、 これだけで論文一本書けそ (^_^;)
きょうは日曜だ。 このあたりの村では唯一広場のある ズパドリ村でサッカーの試合があった。 [--教会がらみの活動だ。--] これまでサッカーの試合が無事に終わったことは めったにない。 [--かならず喧嘩になる。--] さて、どうなることか。
《More . . .》どきどきドキドキの飛行機の旅を終え、 無事にクタ(バリ島)のホテルに着く。
クタには ツーリスト向けの高くてまずい店ばかりだ。 あるきまわって、 現地の人向けの屋台を見つける。 とってもおいしかった。
ブレ(白人)の家族がいたので、 ちょっとびっくりした。 子供たちはインドネシア語が流暢だ。 店の人が「どこでインドネシア語を まなんだんだ?」と聞くのに、 「ここで育ったんだ」と答えていた。 バリでは、 そんなブレも珍しくないのかもしれない。
明日出発だ。 日付を勘違いしていて、 ここ数日きょう出発のような気分だった。 一日まる得したのだが、 これはこれで・・・やはりソワソワする。
とまれ、明日から1ヶ月の調査ですので、 [--インドネシアと東ティモールに避暑に行きます。--] このブログも更新がなくなります。 調査のブログは、9月から少しずつアップしていきます。 それでは、また9月に会いましょう。
8月の調査の前の最後の登校日だ。 試験の採点・試験の問題作成のあいまに、 TA (OG)さん、MY (OB)くん、MTB (D3)さんと 昼ご飯を食う。 久し振りに人に会ったような気がする。
関西には本屋がないので、 東京に行くときにはかならず神保町に寄る。 雨が降っている。
いつも最初に入る古本屋さんがお休みで、 しょっぱなからやる気を失ってしまった。 だいたい・・・ 日曜でほとんどの古本屋さんが休んでいるんだ。 『ラドリオ』のウィンナコーヒー で元気をとりもどそうとしたが・・・ 休みだった。
「もう帰ろ」・・・
最後に『奥野カルタ店』で ゲームを見てから・・・
店があいてませんでした。
そのまま東京駅へ直行した。
いよいよ今日が発表の日だ。 午後からなので、すこし時間がある。
出発する迄の間に、 制度の問題 (ハイパーインフレのなかの貨幣、 危機の中の共産主義)の啓示、 さらに知識と信念の問題の啓示を得た。
「わ・時間だ!」
定期、ハンカチ・ちりがみ・・・ あ、そうだハンドアウトも用意しなくっちゃ。 わわわわわ・・・時間がない!
「さぁ出掛けるぞ」・・・ 友達から電話が・・・飲み会のお誘いだ。 今夜の飲み会に出れないわけを説明している間に、 時間が過ぎる。 走ってバス停へ。 「あ!あれ忘れた!」・・・ 家へ取りに戻っている間にバスを一本のがした。
バス停に戻って、 時間通りに来た(「にこ (^^)」)バスに乗る。
「ほぉ・・・」
ん?いつもと景色がちがう・・・ 車内案内を見ると・・・「違う!行く先が違う!」・・・
次のバス停で降りて、 近くにあった別のバス停まで走る。 「ほんとうの」バスにやっと乗れた。
《More . . .》きょうは研究室の合宿だった。 往復をFS (D3)くんの車に同乗させてもらったので、 遠いところだったが、迷わずにすんだ。
発表は MI (D3)くん(アフリカの難民)、 MTB (D3)さん(モンゴルの近代化)、 BI (D2)さん(モザンビークの農業)、 そしてLJW (OG)さん(台湾と日本の企業)だ。 どれも楽しく拝聴した。
明日の発表があるので、 夜は泊まらずに帰った。