きょうは、人類学の卒業生たちの作った 私的研究会の第1回があった。 ぼくもゲストとして誘ってもらった。 会場は京都の真ん中だ。 今回はNO (OB)くんの発表、 なかなか面白かったし、 ディスカッションも楽しかった。
懇親会は「蕎麦のおいしい居酒屋さん」という 謳い文句の居酒屋さんへ行く。 きょうの唯一の心残りは、 白い服を着てたので、 ツルツルっと勢いよく蕎麦をすすれなかったことだ。
数日前から Cちゃんが(オーストラリアから)来ている。 そして、きょうKくんち(おくさま、あかさま)が やってくる。 ぼくらを入れて大人が5人、あかちゃんが一人だ。
多過ぎる・・・。
1ヶ月のフィールド調査から帰ると、 学校に置いてあるサーバー bunjin6 の ハードの具合がおかしくなっていた。 いろいろ考えた末、 レンタルサーバーにすることにした。 ここ数日間、順調に動いている。 Google の bot も頻繁に来るので、 しばらくすれば bunjin6 並の アクセスが得られるだろう。
《More . . .》きょうはCちゃんのリクエストで 鶴橋まで焼き肉を食べにいく。
Eと三人で出発--- 午後6時を過ぎると商店街はもう閉まりはじめてた。 健康的だなぁ。
Cちゃんがウェブで選んだ食堂までは 迷ったので徒歩10分くらい。 Cちゃんは 「きょうはお腹の調子がわるい」というので、 焼き肉以外のメニューとなった。 サムゲタン、豚足、チヂミ、冷麺、その他いろいろ。 どれもおいしくて、お腹いっぱいになった。
しあわせ、しあわせ。
帰国後二度目の学校だ。 GR (D3)くんとYA (OG)さんの博論セッションを する。 もう一人の約束はキャンセルになった。
さてさて・・・
今年の年末年始は、 CちゃんとBくんは、 Bくんの叔母さんの 結婚式にイギリスまで行く。 旅費を節約するために、 Cちゃんだけが9月に日本に来る。 きょうがその日だ。 夕方、学校から関空へ行く。
飛行機が着陸してからずいぶん 待たされたが、 Cちゃんは元気に登場した。
きょうは、ぼくらの科研グループが ディリのNGOの協力を得て開く ミニ・シンポの日だ。
S大学のFS先生(科研メンバー)の運転する車に、 K大学のJB先生、 科研メンバーのUT (OB)くん・OW (OG)さん・MY (OB)くん、 そしてぼくが同乗させてもらう。 夕方6時ころにNGOへ着く。 会場はバレーボールコートくらいの中庭だ。 椅子が用意されている。
暗くなった7時過ぎに、 NGO の方の司会でシンポが始まる。 (↓の写真はOW (OG)さんのものです)
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ぼくがまず科研のテーマ (ティモール・レステにおけるナショナリズム)を、 メンバー紹介を兼ねて、10分ほど喋る。 それからメインイベント、 MY (OB)くんによるオエクシ(西ティモール)に おける「ネズミの道」(非合法の国境を越える道)の 村人同士の交易の話だ。
緊張してたが、MY (OB)くん、 なかなか上手に発表してた。
質問セッションが (JB先生の言葉を借りれば)「チャレンジング」だった。 学術的なコメント、質問も一つふたつは あったが、 あとはもっともっと現実的な話だ。
なるべく誠実に答えたつもりだが、 あまりにプラクティカルすぎる質問 (どうすればティモール・レステの 経済がよくなるか?などなど)には、 うまく逃げるしかなかった。
疲れきったけど、 とても楽しんだ。
きょうはバリからティモール・レステへ飛ぶ日だ。 バリのングラライ空港で切符のチェックインを した時に、係の人に 「ティモール・レステは初めて?」と聞かれた。 「これが四回目だよ」というと、 首をかしげている。 「どこにも記録がないですよ」 「そりやそうだよ。これ新しいパスポートだから」 「古いのもってますか?」 「もってるわけないでしょう」
係の人が困りきっているので、 ぼくが「『初めて』って書いときゃいいでしょ」 というと、 「そうですね」。
これだけのことだったのだが、 飛行機のなかで胃が痛くなってきた。 「もし、チェックインカウンターの情報が イミグレーションのそれとオンラインで繋っていて、 これまでの記録と整合性がとれないことが 問題になったらどうしよう・・・」
ティモール・レステ、ロバータ空港に着く。
ビザ・オン・アライバルの列に並ぶ。 ティモール・レステではよくあるのだが、 ここでも兵士が数人、武装して立っている。 いよいよ心配になってきた。 いっしょけんめい言い訳を考える。
トントンと誰かがぼくの肩をたたく。 振り向くと兵士の一人だ。 ギョッ・・・
《More . . .》きょうがズパドリ村での最後の日だ。 ティモール・レステに行くために、 明日はバリへ飛ぶことになる。
自動車をチャーターして 友達いっぱいとエンデの町へ行く。 町に住んでいるお姉さんのところに一泊する。
ティヌスの家の屋根上げの儀礼がきのう あった。 続いてきょうはソンガ(共同作業)の日だ。 ここ数日ティヌスのキョウダイ・シンセキ [--ティヌス自身はマレーシアに行っている--]が やってきて、 ハニやカニスといろいろ相談していた。
「沢山の人をソンガする(頼む)と、 仕事をしないやつが出てくる。 とくに今回は屋根の仕事だ。 屋根の仕事ができるやつだけを呼ぶつもりだ」 ということに決めていた。 へぇ、けっこう「合理的」なんだ。 感心したり、 ちょっと残念におもったり・・・
さてさて、ソンガを時々見にいった。 [--ソンガは朝から晩まで続いている。--] けっきょく村人全員を呼んでいるようだ。
午前中は屋根に登れない人たち [--だいたいが年寄ぐみだ--]もそれなりに 仕事してたけど、 午後になると地べたにすわって、 モケ(椰子酒)をのんでいる。
ま・これがソンガなんだよね。
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きょうは、 歩いてすぐの村でトゥーバンダがある。 去年は ボウ(婿側が婚資を集める集会)ばかりだったのだが、 今年はトゥーバンダばっかりだ。
きょうこそは最後までつきあうぞ・・・。
婿側は遠いとおいリオの人たちだ。 言葉は似ているが、 方言というより別言語といった方がいいだろう。 カニスが通訳係・兼・交渉担当として 呼ばれてる。
リオ人たち(婿側)は自動車2台でやってきた。 かれらは、到着してすぐに 持ってきた婚資を全部ひろげてみせた。 あわてたのは嫁側で、 カニスがいっしょうけんめい 「違うちがう!持ってきた婚資は隠すんだ。 これからンバッボをするんだから」と 言い聞かせる。 リオの人たちはあわてて婚資を 隠す。
・・・というわけで、 ンバッボ(婚資交渉)はなんとも気の抜けたものと なってしまった。
ともあれ、 とうとう最後までいた。
2 kmほど離れた村、ヌアバル、でトゥーバンダがある。 ぼくの妹リヴァのだんなであるハニはその村の出身なので、 今回ぼくは嫁側となる。 ハニといっしょに歩いてヌアバルまで登っていく。 婿側はまだ来ていない。 前日から来ている嫁側のカッエウンブ (嫁を与える者たち)といっしょに時間を潰す。 婿側はすぐ近くの村(10 kmくらいかな)から やってくる予定だ。
婿側が行列をつくってやってきた。
《More . . .》エンデの結婚は贈り物交換だ。
まず、婿側が婚資を集める。 これをボウという。 自分のキョウダイ・シンセキ、 とりわけ嫁を受け取る者(姉妹など)を呼んで、 婚資(象牙、水牛、牛、お金などなど)を集めるのだ。
集まった婚資を嫁側に運ぶのを トゥーバンダという。 トゥーバンダの前日には 嫁側のキョウダイ・シンセキ、 とりわけ嫁を与える者(母の兄弟など)が 贈り物をもってやってくる--- 豚や米、イカット織りなどなどだ。
トゥーバンダの日、 婿側は嫁側と交渉(ンバッボ)をする。 婚資はいろいろな項目に分かれていて (儀礼言語で表現される)、 それを一つひとつ渡していく。
ンバッボが終われば、 婿側が嫁側に交渉の結果の婚資を渡し、 自分の村に帰ってゆく。
嫁側は受け取った婚資の大部分を、 客として来ていた嫁を与える者たちに与え、 嫁を与える者から受け取った贈与の大部分を (後日)婿側にもっていくのだ。 これをトゥーカー という。
さてさて・・・