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Cinema/TV - 残日録 --- The Remains of the Day

最終更新時間: 2025-10-24 11:06

2024-05-30 Thu

 マクリーヴィーの S12E03 「待つ男」を聴く---複雑な筋だ: [Cinema/TV]

きょうの散歩のお伴は、 先日につづきマクリービーの Season 12 だ。 題名は「待つ男 (He Who Waits)」だ。

今回は大物(おおもの)政治家、 ホランド卿 (Lord Holland) を軸にして 物語がすすむ。 彼は政府の中枢にいる男である。 エディンバラの警視総監クラドック (Chief Constable Craddock) [--役職の翻訳はいいかげんです--] は、 ホランド卿のとりまきの一人だ。 クラドックのあまりの自己主張のつよさ・その理不尽さに、 (いつもは悪役の)署長ローチ (Lieutenant Roach) でさえ、 表だって不満を表明するほどだ。

物語は、 リース (Leith) (マクリービー警視 (inspector) の勤務地、エディンバラの一部)に あたらしい船着場 (dock) をつくるという計画、 とくにそのドックの 幕開き (Opening ceremony) にむけて展開していく。 この計画は、 ホランド卿が熱心に後押ししているものだ。

ジーン・ブラッシュ (Jean Brash) の友達 (もと雇われていた女性かな)キャシーが夫についての 不安をジーンに相談する。 彼女の夫セス・ブラドン (Braddon) は 「政治的な活動にかかわっている」というだけで 細かい話はしてくれないのだ。

そのセスが、 ある日マクリービー警視と相棒の マホランド巡査部長 (constable Mulholland) と の警戒網に ひっかかる。 セスともう一人の男は必死で逃げる。 もう一人の男、 ルイ・スミスはピストルでマクリービーたちに反撃する。 マクリービーも空に向けて銃をうつ。 銃撃戦の中、 スミスはセスを後から撃ち、自分はにげさる。

状況は、 まるでマクリービーが、 逃げるセスを後から撃ち殺したように見える。 クラドックは、 一方的にマクリービーを休職扱いにすると宣言する。 ローチでさえもそれは早計であると抗弁するが、 クラドックは態度をかえない。

キャシー(セスの妻、ジーンの友達)から話をきいた ジーン・ブラッシュは、 マクリービーに絶交状をつきつける。 「おれはやっていない」というマクリービーに、 ジーンは言う、"Prove it!" と。

ホランド卿ととりまきの一行は、 ジーン・ブラッシュの娼家、 『正義の館』 (Just Land) で セレモニーの前祝いをする。 一方家にとりのこされた ホランド卿の妻、 ジェーンは、 ルイ・スミスとの一夜をすごしている。

・・・

こんな感じで今回のエピソードが 終わる。 登場人物がおおくて、 筋をおうのが難しかった。

2024-05-30 Thu

 マクリービー S12E4 「最後のグッバイ」を聴く---うわぁ!こうくるかぁ!: [Cinema/TV]

気になるので、 家に帰ったあとに、 S12E3 「待つ男」 (He Who Waits) の続編、 S12E4 「最後のグッバイ」(The Last Goodbye) を聴く。

いやぁ、びっくりした。 急転直下で、 マクリービーとジーン・ブラッシュは手に手をとって、 リース(マクリービーの勤務地、エディンバラの一部)を 駆け落ちして、 サンフランシスコ行きの船に乗ることとなるのだ。

以下は spoiler (ネタバレ)です。 詳細に筋を紹介します。 見たくない人はスキップしてください。

More . . .

2024-05-28 Tue

 McLevy の S12E2 A Man of Honour を聴く---ひさしぶりのマクリーヴィー、コーヒーを飲みたくなった: [Cinema/TV]

大雨警報の中、散歩にでかける。

きょうの散歩のお伴は 久し振りの マクリーヴィーだ。 最新のシリーズは "McLevy in the New World" という題名だ。 びっくりすることにマクリーヴィーは ニューワールド(アメリカ)にいるという設定らしい。 そしてジーン・ブラッシュも一緒にいるというのだ。 なんでこんなことになってしまったのかを知るために、 1つ前のシリーズ、シリーズ 12 を聞くこととする。

S12E1 A Matter of Balance はすでに聞いているので、 きょうは S12E2 を聞く。 タイトルは A Man of Honour である。 マホランド巡査が逮捕の際に相手を殺してしまう。 警察の内部では問題にならなかったものの、 死者の近親者が逮捕の際の過剰な暴力だったと文句をつける。 とくに死者のゴッドファーザー(名付け親)は、 この出来事を問題視し、 とうとう マホランド巡査に決闘を申し込むにいたった。 当時でも決闘は違法なのだが、 マホランドは名誉 (honour) の問題としてそれを受けてしまう。

というのが事件の発端である。

いつもの通り面白かったが、 「マクリーヴィーとジーン・ブラッシュがいっしょに ニューヨークへ行くことになる」というような気配もなかった。

2024-02-22 Thu

 The Hollow (Agatha Christie) の朗読を聞いている---嬉しいことに犯人を思い出せない: [Cinema/TV]

数日前から Hugh Frazer 朗読の The Hollow を聴いている。 なんだか大島弓子の 『野イバラ荘園』をおもいだす。

出だしは覚えているのだが、 そして、ポワロが出てくるあたりまでは覚えているのだが、 その先をまったく覚えていない。 テレビドラマとして見た覚えがある。 どことなくクリスティの "Towards Zero" も思い出す。

2024-02-22 Thu

 現実逃避で『マスター・キートン』@Netflix の第1話、第2話をみる---10年前、お見舞いに『キートン』もってきてくれたの IM (OG) さんだったなぁ: [Cinema/TV]

〆切りがもうすぐの論文、 おとといまでサクサクと進んでいたのだが・・・。 ここに来て、進捗がぱたっと止まってしまった。 アイデアがでてこない。 現実逃避に NetFlix をながめていたら、 『マスター・キートン』に出会った。

とっても面白い。

「見たことあるなぁ・・・」と漠然と感じていた。

そうそう、この漫画、 10年前、ぼくが入院してた時に、 美人の IM (OG) さんが差し入れてくれたんだ。 あらためて「ども・ありがとうございます」。

扨々(さてさて)・・・ 元気もでたので、論文にもどらなくっちゃ。

2024-02-11 Sun

 テレビで 3 チャンネルしか見れなくなって久しい;ついにそれもあやしくなったので、ワンタッチ・プラグの中の配線を締めなおした;一気に受信状況がよくなってびっくり---テレビってこんなにチャンネルがあったんだ;これで「おじゃる丸」も見れるようになった筈: [Cinema/TV]

この数ヶ月 テレビ放送の受信状態がとてもわるかった。 まともなのは NHK 教育テレビくらいで、 他の局は受信状態がとても悪いか、 さもなくばまったく受信できない、という状況だった。 とは言え、見ているのは(録画予約しているのは) NHK 教育テレビと NHK BS だけだ --- 「おじゃる丸」とか「はなかっぱ」とか「ダーウィンが来た」 とかだ。

それほど不自由感じていなかったのだが、 去年の大晦日、どうしても「行く年、来る年」が見たかった。 とても残念だった。 そして翌日の能登半島の大地震 --- その時その場のニュースが まったく見れないのはとてもいらいらした。

それでも我慢していたのだが、 とうとう「おじゃる丸」さえ受信状態が悪くて、 見るに耐えられない状況になった。

・・・というわけで、 接続箇所のチェックをした。 重い重い家具の裏に配線があるので、 とてもたいへんだった。 ともかく、 ワンタッチ・プラグの中の線の接続がゆるゆるだったので、 ドライバーとラジオペンチをつかって締めなおした。

さて・・・

びっくり、テレビにこんなにチャンネルがあることを 忘れていた。 感動してしまった。 いろいろ録画予約してしまった。

なんかとても嬉しい。

2024-02-04 Sun

 この頃のぼくのお気に入りの YouTube チャンネルは Niat Kuring だ---スンダの笛の音がとてもいい: [Cinema/TV]

居間で半分うとうとしながら、 ながしている番組は Niat Kuring だ。 『世界ふれあい街歩き』の スンダ (Sunda)(西ジャワ)の農村バージョンと言えばぴったりかな。 もちろん素人の作ったものだが、 それなりによくできている。 ぼくの大好きなチャンネルである。 著者が村人と話している言葉はだいたいがスンダ語なので、 よく分からないが、 なんだかとても癒やされる。

2024-01-27 Sat

 The Sittaford Mystery を聞く---なんど聞いても/読んでも面白い: [Cinema/TV]

ここ数日の散歩のお伴は Christie の The Sittaford Mystery の朗読だ。 読んでいるのは Hugh Frazer、 デイビッド・スーシェの『ポワロ』で Captain Hastings 役を演じた人だ。 面白くないわけがない。

The Sittaford Mystery はもう何度も読んでいる/ 聞いている。 [--テレビ番組としては観てないいような気がする。--] トリックとそれを彩るオカルト趣味がとても印象的なので、 ぼくの頭の中では短編としてしまわれていた。

じっさいは長編で、 最初のうちは、 答をしっているのでその回り道にいらいらしたけど、 この回り道がとても面白いのだ、ということに気がついた。 当初はトリックが主で、回り道が従だとばかり思っていたが、 読んでる途中で、トリックは付け足しに思えてきた。 --- 尤も、 トリックがあかされる場面は爽快だ。

クリスティの小説技法って素晴しい。

2023-12-25 Mon

 Netflix で Hilda 最新シリーズ、Series 3 を観る---最終回かと心配した・・・: [Cinema/TV]

数日前から Netflix で Hilda の最新シリーズ、シリーズ3 を見ている。 どのエピソードも面白い。 きょうの夜は Episode 8 (最終エピソード)を見始めた --- 現実逃避の続きだ。 ヒルダのお父さんは Episode 6 だか 7 で出てきたのだがが、 ヒルダの家族(とりわけ母ジョアンナ)にまつわる、 その他のいろんな謎(ジョアンナの父母がいない、 ジョアンナのおばさんがジョアンナの育ての親)が とける回だ。 えらく長い。 他のエピソードの長さは30分弱なのだが、 このエピソードだけは1時間20分ほどだ。 物語の筋がちょっと早送りすぎだけど、 全体としてはまぁまぁかな。 途中で(筋の展開からして) もうこれでほんとうの最終回かと思ったけど、 だいじょうぶだ;まだ続くようだ。

     
[これは本の Hilda です]

2023-09-25 Mon

 きょうの散歩のお伴は久し振りに McLevy だ;「払うべき代償」を聞く---下品だ下品だ!: [Cinema/TV]

大好きな BBC のラジオドラマ、 McLeyv を聞く。 きょうから Series 11 を聞く --- 「払うべき代償」(A price to pay) だ。

いつもの、 インスペクタ・マクリーヴィーと コンスタブル・マホランドのコンビが、 夫殺しの捜査にとりかかる。 「夫殺し」というのは、 すでに妻が犯人として名乗りでていたからだ。

さらに、 いやみな上司、 リユッテナント・ローチ(副署長?)と、 おなじみ美しき娼家の女主(あるじ)、 ジーン・ブラッシュがからむ。

夫婦の娘がでてくるところがなかなか --- 娘が言う、「母は非道い状況にあると思います」、 マクリーヴィーが答える「まお父さんほどではないが」。 フロスト以上にブラックかしらん。

ローチのさらなる上司、 Chief Constable (署長かな)クラドックがでてくると、 ローチさえもいい人風に見えてくる。 これをドラゴンボール効果と呼ぶ(なかがわ命名) --- 「新しい敵がでてくると古い敵が味方になる」効果だ。

とまれ、 なかなか推理小説としても通じそうなひねりもあり、 『マクリーヴィー』の中でも佳作かな。

ジーン・ブラッシュがちょっと拗(す)ねているのが 可愛い。

2023-07-24 Mon

 きょうの In Our Time は Anscombe だ;ぼくの神様---うれし!: [Cinema/TV]

きょうの散歩のお伴の In Our Time は、 なんと Anscombe だ!

一生を変えた本というのがあるとすれば、 ぼくにとってそれはアンスコムの『インテンション』である。 時は1981年、いまから40年ほど前のことだ。 場所はオーストラリア国立大学のメンジス図書館。 なぜか、ぼくは哲学の棚をうろうろしていた。 ぼくの指が、目立たない小さな黒い本をさぐりあてた。 これがアンスコムの『インテンション』である。

いまだに分からないのだが、 ぼくはこの本をすぐ借り出した。 もっと不思議なのだが、 ぼくはこの本を むさぼるように読んだ。 今読んでもとても難しい本なのに、 そして、 それまで分析哲学の本なんて読んだこともなかったのに、 ぼくは、いったいどうやって感動したんだろう。 ともかく、それ以来分析哲学を読み漁った。 あとの40年間の物語は省略する。

閑話休題。

さて、 In Our Time (podcast) にもどろう。 この回はできたてのほやほや、 おととい 2023-07-22 の放送だ。 毎回冒頭で司会者メルヴィンによる 話題(今回はアンスコムという人物)の紹介があるのだが、 まずは、 オックスフォード大学がアメリカ大統領、トルーマンに 名誉博士号を授与しようとした時、 アンスコムが強く反対したというエピソードが紹介される。 彼女はトルーマンを「無垢の人間を大量に殺戮した殺人者」と 糾弾するのだ。 もちろん原爆投下が問題にされているのだ。

このエピソードは、 放送の半ばでまたとりあげられるのだが、 ポイントは、 アンスコムの行為の哲学は、 道徳の問題と深く関係する類の行為の哲学だ、ということである。

恥ずかしながら、ぼく自身、 彼女のこの視線にはまったく気がつかなかった。

いまとりくんでいる「いじめ」の問題 (とりわけ別役実の枠組での問題への取り組み)へ、 おおいに寄与する視点である。 ようするに、 意図と責任と倫理という三つ組の問題として「いじめ」を 考えようということだ。

アンスコムをきちんと読みなおそう! そうだ! たまたま買ったまま読んでないアンスコムの本があるぞ・・・ Human Life,Action and Ethics: Essays by G.E.M. Anscombe (St Andrews Studies in Philosophy and Public Affairs Book 4) (English Edition) (Anscombe 2011)。 さぁ、頑張ろう!

2023-06-18 Sun

 『ジュラシックワールド Dominion』を見終わった;楽しめた---「真面目に見るなよな」というメッセージが見え隠れしている、メタな映画だ: [Cinema/TV]

シリーズの最新作、けっこう楽しめた。 なつかしメンバーを揃えて、 これまでで受けるのがはっきりしいてるテーマを繰り返す、 という作戦にのっとった映画だ。 ハン・ソーローやマンダロリアンみたいな 「ぼろぼろの愛機」をあやつるむこうみずな冒険家 (女性)もまぁまぁ。 見た目、「食べられそう」という人物はちゃんと恐竜に食べられる。 善玉のなかの、あまり目立たない一人が、 もしかしたら「自分を犠牲にして皆を助ける」役で 食べられちゃうのでは、と心配になったが、大丈夫だった; ほっ。 悪玉が薬関連の大企業で・・・というのも、 どっかで見たテーマで、安心感がある。 シリーズの前の映画で受けた 「自動車が崖に落ちそうでハラハラドキドキ」場面の 自己パロディがあったり・・・ やっぱり tongue in cheek で見るべき映画かな。 かなり高度な「アイロニー」の一例として、授業で使えるかも。

じつを言うと、 『スターウォーズ』や『インディアナ・ジョーンズ』が最初に出たとき、 ぼくはこれらは冗談映画だと思っていたので、 以上の感想は、もしかしたら、 完璧な「間違い」かもしれない・・・。

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