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Anthropology - 残日録 --- The Remains of the Day

最終更新時間: 2026-04-30 08:58

2024-12-05 Thu

 「千の唇、百の舌」の最終形態を発見する!---これで発表予定日の一日前の懇親会、および二次会に出席できそうだ: [Anthropology]

日曜日(しあさって)に迫った 東南アジア学会の 第106回研究大会でのぼくの発表 「千の唇、百の舌」が再び沈滞している。 こないだの「夜の教え」もうまくいかなかった。 「責任」・デフィージビリティ (defeasibility) 論で終えるのも 「なんだかなぁ・・・」なのだ。

今朝の散歩の途中でこんな風な筋を思いついた。 「とりあえず」としてはまぁまぁかな。

(1)結論は「属性的分類と関係的分類」にする。 責任の問題系となじむ --- 意図をもって行為する個(属性的分類)vs 空気を読んで動く孤(関係的分類)。

(2) 「属性的・・・は説明論だ」ということで、 ニーダムの心理主義批判とも結びつく。

(3) ディフィージビリティ (defeasibility) には 言及しない。 責任の問題は軽く触れるにとどめる。

なんとか今日中に 第1ドラフトを終わらせることができそうだ。 明日チューンナップすれば、 明後日(あさって)の懇親会に余裕で出席できそうだ --- 発表は明々後日(しあさって)だ。

2024-12-04 Wed

 「千の唇、百の舌」から冗談の議論は削除し、責任の問題に集中する---なんとかなるかも: [Anthropology]

東南アジア学会の 第106回研究大会でのぼくの発表原稿 「千の唇、百の舌」がスタックしている。 朝の散歩で、この原稿に関してのいろいろアイデアが浮かんだ。 基本的には一気にダイエットして、 議論を絞るということだ。

第一に(理論篇第3章で展開する予定だった)「冗談」の議論は 日本文化人類学会での発表(来年の6月) 「いじめの誘惑」に移動することとする。 日本文化人類学会の発表で、それ(冗談)だけを徹底的に議論したい。

そうすると、 理論篇は「無記名性」の問題だけになる。 これを「黙約から規約へ」の問題に接木すると、 とてもとても長くなる。 「黙約・規約」の問題は、 (「冗談」問題と同様に) 「いじめの誘惑」(日本文化人類学会発表)で扱うことにする。

さて「無記名性」の問題だ。 この問題は、 むしろ「責任」の問題に接木すべきだろう。 そうすることで、 これまでの defeasibility の僕の議論 (たぶん既発表の論文は 「不倫と肥満」 (中川 2017) だけだろう)と 対比させる。

責任の問題が結論部になるのかな。 ともかく、 結論部の本論にはいる前に、 お蔵入りさせた「ニーダムとホマンズとシュナイダー」議論を 復活させるべきだろう。 「これで心理主義ではない」言い訳の部分だ。 (「魔法の瞬間」への言及は削除する。)

無記名性の問題を責任とからめて書くのが結論部となるだろう。

その手前で、 「個と孤」の問題をつぎのように説明する。 鹿川くん事件のいじめの主体が「孤」であること、 それが近代の「個」と対比される。 このような書き方の中で、 多くの読者が西洋(個)対日本(孤)という図式をあたまに 描いただろう。 別役はその誘惑には負けていない。 彼の図式はむしろ、 近代(個)対ポスト近代(孤)である。 こちらの方が魅力的ではある。

わたしはこの対立は時間順に配置されるものではないと思う。 それはむしろ(どの時代、どの地方においても) 人間の頭の中にインプリメントされていると、 わたしは考える。

この議論から「不倫と肥満」の 責任の問題(まるちゃんなどなど)にもっていく。

なんとかなりそうかな。

第1章の「プッウからタウへ」の流れをもっと 洗練させる必要がある。

2024-12-01 Sun

 東南アジア学会の発表の原稿(「千の唇、百の舌」)ができない・・・今朝の二度寝のときに「夜がアイデアを教えてくれた」---KAPAL に続き、今回も七転八倒中: [Anthropology]

東南アジア学会の 第106回研究大会でのぼくの発表予定の原稿、 「千の唇、百の舌」の進捗がはかばかしくない。

今朝、起きてからベッドで夢現(ゆめうつつ)の時に、 「夜」がやってきて、答を教えてくれた(「コンベ・ソッド」)。 [--エンデ語です。夜の精霊(?)からの啓示のことを言います--]

まず、当該の論文の現時点でのだいたいの枠組を紹介しておこう。 第1章はエンデの妖術信仰(「千の唇、百の舌」は一種の妖術信仰である)について、 第2章は日本のいじめ(別役の議論)についてである。 そして第3章が理論篇(結論)となる。 思いつかないのは、結論としての第3章でどのようにまとめるか、 その方法である。

さて、夜の教えは次のようなものだ。 ニーダムをもちだしたらどうだ、というのだ。

いじめから千の唇を説明するのは ちょうど ニーダムが批判したホマンズとシュナイダーと同じ間違いをしているように見えるだろう。 ホマンズとシュナイダーは次のように説明する。 父系制のなかの個人がしばしば訪問する 母方のオジに、父親に対するより深い愛情をいだくことになる。 さらにその愛情はその娘、すなわち母方のオジの娘へと延長されることとなる、と。 ニーダムはこのような個別の心理学的な事象によって、 制度を説明するのは間違っているという。

もちろん、 ニーダムはデュルケムの金言に従っているのだ --- Whenever a social phenomenon is directly explained psychological phenomenon, we may be sure that it is false.

このニーダムの指摘が正しいとして、 一つの言抜けは、 「わたしは因果論を述べてはいない」と逃げることだ。じっさいまだ述べていない。 そして、最後に、 適当なレトリックで逃げるという手がある。

しかし、もうひとつの対応策がある。 ニーダムの師匠としてデュルケムではなく、 レヴィ・ストロースを持ち出してくるのである。 すなわち、 シンボルの思考が出現するという (デネットの言葉を敢えて使えば)「魔法の瞬間」の後は、 自然主義的(心理主義も含まれる筈だ)説明はいっさい使用禁止となる という、レヴィ=ストロースのあの御宣託である。 ニーダムはレヴィ=ストロースの忠実な弟子なのであるから。

わたしが言いたいのは「冗談」は この魔法の瞬間に関わっている。ということだ。

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2024-11-14 Thu

 来週の日曜日の研究大会の原稿「酸っぱくても飲み、腐っても食べる」を完成しました。---アップロードしました。: [Anthropology]

5ヶ月くらい前から苦吟していた論文がとうとう完成した。 英語で書いた論文(書かれたものとしてはまだ発表していない)を日本語にすれば いいと思っていたのだが、 じっさいに日本語にしてみて、 真っ青になった --- 日本語で書いたことを、あらためて英語にしていたのだ。 (もちろん物語の筋は違うのだが)

インドネシアで調査している間(7月から8月)に書けるだろうと思ったが だめだった。 インドのCちゃんちに行っている間(10月から11月)に なんとかなるだろうと思っていたが、 だめだった。

インドから帰った翌日(11-06)に天から啓示があった。

「〆切りの魔力」はすごい。 なんとかなるもんだ。 タイトルは「酸っぱくても飲み、腐ってもお食べる」、 サブタイトルは「東インドネシア、フローレス島、エンデにおける 階層と先行」だ。

ぼくのウェブにアップロードしました。 ここです。

2024-10-09 Wed

 「先行と階層」のおおまかな筋を考える---なんかとんでもなくブッサイクな議論の筋になってしまった・・・: [Anthropology]

11月に KAPAL(インドネシア研究懇話会)で発表予定の 「先行と階層」をおおはばに改訂しなければいけない、ということについては、 何度か書いた。

だいたい、以下のようにしようかしらん・・・

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2024-10-04 Fri

 11月のインドネシア研究会での発表の原稿、「先行と階層」を大改訂することを決心した---すでに登録した題名はどうしよう・・・アワアワ: [Anthropology]

2024-11-16 に開催される KAPAL(インドネシア研究懇話会)の 研究大会で発表する原稿を作成している。 もともとは、 2016年7月にジャカルタのインドネシア大学で開催された ジム・フォックスの業績を記念する大会で発表した "Between Precedence and Hierarchy" を翻訳して発表する予定だった。

そこではジムの業績の1つ、 「先行」("Precedence") をとりあげた。 それを (ルイ・デュモンの)「階層」("hierarchy") と対比したのは、 (ジムのもと学生の一人)グレッグ・アチアイオリである。 ぼくは 1992年の本 『交換の民族誌』で、 「属性的分類」と 「関係的分類」という二つの分析概念を提出したことがある。 2016年の発表ではこの四つ (先行、階層、属性的、関係的分類)を使いながら、 フローレス島のエンデの民族誌を整理する、という作業をした。

これはこれで「記念論文集 (Festschrift)」向けの書き方でよかったと 思う。

さて、 その発表を KAPAL 用に翻訳しているうちに、 2016年版の筋は必要以上に複雑だ・・・ということに気がついた。

というわけで、 ここ数日、「先行」・「階層」を KAPAL 発表の議論から削除する作業をしていた。

ところが、 削除してしまうと、それはそれで不自然な議論の運びになっていることに 気がついた。

さて・・・どうしよう・・・

今日一日頭をかかえてしまった。

2024-09-06 Fri

 スラバヤで発表した原稿の練習風景動画をアップした---音がひどい: [Anthropology]

7月に ICAS-13 という国際会議がインドネシアのスラバヤであった。 インドネシアに出発する前につくった mp4 動画を youtube にアップした --- ここ だ。

2024-07-21 Sun

 ICAS-13 発表用の原稿の First draft が完成した---あとは練習して発表時間を短縮するだけだ: [Anthropology]

ICAS-13@スラバヤで発表する原稿がどうやら形がついた。 ここで HTML 版がみれます。

2024-07-15 Mon

 ICAS-13@スラバヤで発表予定の「正統と非正統の 交差路にて」をかなり書きすすんだ---28日までになんとか完成しそうだ: [Anthropology]

7月29日にスラバヤ開催の ICAS (International Conventions of Asian Scholars) で 発表する予定の原稿、 Crossroads of Legitimacy and Illegetimacy (Web) をかなり書き進んだ。 今回は理論はほぼゼロ、 ひたすら民族誌を紹介するだけ。

2024-06-25 Tue

 12月の東南アジア学会のための原稿、『千の唇、百の舌 --- 無記名性の悪夢』をかきはじめた---でだしはなかなか好調だ: [Anthropology]

書き始めたばかりだが、 ここにアップしてある。

題名は『千の唇、百の舌』である --- これは、エンデの言い回し wiwi riwu // rhema ngasu の直訳である。 エンデにおいてたいていの場合、 あなたを襲う突然の不幸は妖術 (witchcraft) のせいだと言われる。 あなたが成功したことを、 妖術師 (ata porho) が妬み、 あなたを襲う(tau)のである。 今回の発表でとりあげるのは、 そのバリエーションとも言える考え方だ。 妖術の文脈では、 妖術師こそがあなたの不幸をもたらした主体である。 ところが「千の唇」シナリオの中にはっきりした主体はない。 不幸をもたらしたのは、 噂話なのだ。 まさに、「千の唇、百の舌」が不幸をもたらしたのである。

この状況は、 近年のいじめについて別役実が 『ベケットといじめ』で指摘した構造、 「無記名性の悪意」と正確に重なる。

以上を出発点にして、 物語をつむいでみたい。 1つのバージョンは 贈与の社会は理想的な社会ではないよ、という 結論にいたる話、 もう1つは、 コミュニケーションの基礎は 規約か意図かの議論に貢献するような筋である。 どっちになるかはまだわからない。

2024-06-24 Mon

 『なかがわさとし論文集(民族誌篇)』(v0.1.3)を公開しました: [Anthropology]

論文集は民族誌篇と理論篇にわけて刊行する予定です。 まずは 民族誌篇 を刊行します。 ここに目次があります。

民族誌篇のディレクトリには 82 のファイルがあります。 そのうち 50 ほどが刊行できそうだと思います。 とりあえず、 退職後(COVID-19 後)の 東南アジア学会(1ヶ)と KAPAL (インドネシア研究懇話会)での発表(3ヶ)を 公開しました。

序文は ここ にあります。

なお、本の PDF は ここ (直接リンク)にあります。

2024-06-17 Mon

 講義録のオンライン出版のリスト(予定表)をアップロードしました;アップロード済みの講義録には、クリックして本体に辿りつけます---全部で20のプロジェクトとなりました: [Anthropology]

わたしの約30年の教員生活の中で つくりあげた講義録(その他)をすべて オンラインで刊行していく予定です。 手元にあるファイルを表にしました --- 大阪国際大学時代が4つ(その内2つが書籍として出版)、 阪大時代が19ありました(その内1つが書籍として出版)。 (合計23)。 それらすべてをリストにして わたしの github pages に アップロードしました。 紙の本として刊行されている3つをのぞいて、 残り20の講義をすべてオンラインで刊行していく予定です。

現在6ヶがオンラインで公開されています。 さきほどのリストには それぞれのエントリーに1つ "[目次] " という ボタンが用意されています。 それらのうちの6ヶがクリッカブルに(青く)なっています。 sそれをクリックすると、 目的の本の目次に到達します。 オンラインで読むこともできますし (HTML)、 ダウンロードすることもできます (EPUB/PDF)。

完成版をアップロードすると時間がかかり過ぎますので、 未完成のバージョンがアップロードされています。 すなわち、頻繁にバージョンアップがされる、ということです。 大きなバージョンアップがあった場合には、 このブログ、 そして mastodon (@merapano@mastodon.social)および bluesky (@merapano.bsky.social) で 告知いたします。

ある程度完成したところで バージョンアップをフリーズして、 アップロードする場所を leanpub (https://leanpub.com) に移行します。 この段階では、 各講義録は有料で販売されることになります。

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