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Book - 残日録 --- The Remains of the Day

最終更新時間: 2025-07-23 20:31

2019-11-20 Wed

 定年後は役に立たない読書をこころがける;「引用してやろう」といういやしい心なしに、素直に何冊も読む: [Book]

『平泉 --- 北方王国の夢』(斎藤利男) を読み終わった。 いまいち食い足りなくって、そして、 当時の中央(京都)のことを知りたくて、 手元にころがっていた 石母田正の『平家物語』 を読む。 ビミョーに専門違いのところなのに(石母田は古代史の専門)、 素晴しい『平家物語』の入門書だ。 歴史家の石母田はほとんど顔を出さず、 [--ちょっとがっかりしたけど--] すばらしい文学批評をつくりあげている。 分析の仕方もきわめてモダンだ(1957年とは思えない) --- というより、 ぼくが今まで読んだなかで最良の文芸批評だ。

そう言えば、たまたま同時に読んでいるのが 『十二世紀ルネサンス』(ハスキンズ)  --- みんな12世紀だぁ。 12世紀の専門家になろうかしらん。

ちなみに、インドネシアは・・・と思って調べたら、 シュリヴィジャヤの末期だった。 マジャパヒトは13世紀の末にならないと出てこない。 説話によれば、人々がフローレス島にやってきた時代だ。 12世紀といえば、 単純計算して、36世代くらい前の話 --- エンデの人の系譜もそこまで長くない(せいぜい20世代だ)。

2019-10-27 Sun

 How to be a pirate (How To Train a Dragon の二冊目)を読み終わった。Hiccup はのび太みたい、Toothless はスネ夫のネコみたい: [Book]

How to be a pirate (by Cressida Cowell)を 読みおわった。 How to train your dragon の二冊目だ。 映画、テレビシリーズのもとになった本なのだが、 映画やテレビよりもずっといい。 テレビシリーズは、 過激エコロジー軍団のはなしで、 主人公のヒカップは(4作目以降の) Harry Potter みたいな はなもちならない独裁的な子供リーダーだ。 [--ぼくは Ruffnut、 Tuffnut の双子が大好き。--] 本のほうはもっともっと楽しい。 ヒカップはのび太みたいで、 Toothless は小さくて、力が無いくせに、 非協力的なドラゴンだ。 Snotlout はのび太をいじめるジャイアンだ。

面白くて面白くて、一日で読み終わってしまった。

ただ・・・

これからヒカップがだんだんヒーローに なってゆく、という予告があった・・・とっても不安だ。

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2019-10-17 Thu

 『アルテミス(上)(下)』を読みおわった。ちょっぴり映画風: [Book]

2014年の大入院のときの 一冊目が『火星の人』だった。 うんちく科学知識がつみ重なっていくのが 読んでいて快感だった。

ウィアーの第2作、    『アルテミス』を読みおわった。 第1作から がらっと変わった場所、登場人物でありながら、 期待の範囲内(いい意味で)でとっても嬉しい。

女の子の一人称がたりを、 違和感なしで使いこなすのってすごいなぁ。 何も知らなければ、読者は 女性作家だと思うんじゃないかしらん。

最後の最後は、いささか つめこみすぎているので(映画化を意識したんじゃ ないかしらん)、 飛ばし読みになってしまった。 ここだけ、ちょっと残念。

2019-10-03 Thu

 『時計は三時に止まる』をよみおわった。酔っぱらった: [Book]

クレイグ・ライスの 『時計は三時に止まる』(ライス 1992)を 読み終わった。 酔っ払ってしまった。

「なんだか頭がおかしい。 ものすごくへんだ。 ずきずき痛んで自分の頭とは思えない。 たまたま通りかかった誰かが、 この頭を運んできて、 枕の上に忘れていったにちがいない。 こんな頭、誰が押しつけていったんだ? 胃はまだあるにはあるが、場所は定かではない。 彼と一緒にベッドの中にあるのではなさそうだ --- 隣りの部屋あたりかも。 居所など知りたくもない。 あんな胃袋とはかかわらないほうがいい。 ないかいやなことがあの胃袋に起こっている。 知らんぷりをしていればそれだけ楽だ。」 (p.141)

ヘレンはマリリン・モンローに是非!

2019-07-29 Mon

 まいった、まいった Edward *L* Hoch: [Book]

きょうは一日寝ていた。 Edward Hoch の Leopold's Way (『レオポルドのやり方』)を読んでいた。 どの短編もすばらしい。 まだ読んだことのない Edward Hoch の Kindle 本を まとめて購入した --- シャーロック・ホームズもの、 ジプシー探偵もの (The Iron Angel)、 スパイ探偵もの (The Old Spy Club)、 それと中身の説明がほとんどない短編集 (Adultery and Vampires)。

買ってきた本をぱらぱらとめくる --- 最後の短編集、まったく説明がついていない。 どうやらミステリーではないようだ。

あれれ!名前が Edward *L* Hoch だぁ・・・。

「短編の名手」、「不可能犯罪」、「ロックドルーム」の Hoch は Edward *D* Hoch でした・・・ orz

2019-06-22 Sat

 Magpie Murders 読了。いまいち・・・: [Book]

Magpie Murders (by Horowitz) を 読み終わった。 よく出来てはいるのだが・・・ 長過ぎだ。

外側が不要だったと思う。 劇中劇の部分だけでいいんじゃないかしらん そうすると芸のない、話題にもならない小説 となってしまうだろうが。

小説を外側からみる枠組を小説の中に とりいれると、 当の小説(外側の小説)までついつい 外側から(「一抜けて」)見てしまうことになる。 そうすると「のめりこみ」ができなくなってしまうのだ。

2018-01-30 Tue

 Dickson Carr が面白い: [Book]

きのうからずっとカーを読んでいる --- 『ユダの窓』『囁く顔』『ビロードの悪魔』。

『ユダの窓』--- HM卿が弁護士として活躍する 法廷もの。 めっちゃ面白かった。 トリックとしての 「ユダの窓」自身はイマイチだが。

『囁く顔』--- ロマンスがはいって とってもいい。 フェル博士って、 HM卿にくらべるとずっと やわらかいんだ。 ぼくは(フロストみたいな)HM卿が好き。

いま『ビロードの悪魔』読んでいる。 『三銃士』を読んでないんだが、 たぶんこんな感じなのかな。 こないだ読み終わった Three Lions and Three Hearts (Paul Anderson) より ずっと(ファンタジーとして)面白い。

2017-04-30 Sun

 『グーテンベルク21』が Kindle Unlimited から撤退したみたいだ: [Book]

Kindle Unlimited で 借りていた『火星のプリンセス』(E・R・バローズ) を読み終わった。 中学生の時に読んだ時の「血湧き肉踊る」感じを もう一度あじわった。 すぐに 第2巻の『火星の女神イサス』をダウンロードしようとした。

なんと!・・・『イサス』が kindle Unlimited の対象ではなくなっている。 あわてて調べてみると『グーテンベルク21』 [--不思議な電子書籍専門の出版社。 他の書店での絶版の本を扱っているようだ。 誤植が特徴。--] が全ての本を kindle unlimited から引きあげてしまっている。

グーテンベルク21 を除くと Kindle Unlimited に選ばれている本の中に 興味ある本はほとんどない。

というわけで、いま手持ちの Kindle Unlimited (10冊のうち『グーテンベルク21』が9冊)を 読み終わったら Kindle Unlimited は解約するこ ととした。

2月から3ヶ月、3000円弱の会費で 漫画抜きで 60冊以上 (『子連れ狼』いれたら90冊)、 全部で4万円相当の本を読ませてもらいました。

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2016-12-15 Thu

 「ストレイ・シープ、ストレイ・シープ」---『三四郎』けっこうおもしろかった: [Book]

青空文庫でダウンロードした『三四郎』 (夏目漱石)を読み終わった。

『こころ』でげんなりしたのだが、 『三四郎』、けっこう面白いじゃん。

男女逆転させた 大島弓子の漫画みたいだったなぁ。

2016-12-10 Sat

 「サラッと揚がってる天ぷら、なんてものは、江戸っ子に言わせりゃあ、場違いなんだね。食った後、油っくさいおくびが、出るようでなくっちゃあ」---古川緑波が面白い: [Book]

青空文庫の古川緑波の『甘話休題』を読んでいる。 食に関する本って、あんまり気取りすぎていると 「や」んなる。

『甘話休題』は バランスがとってもいい。 ちょっと「ショージくん」風 (^_^)

洋食屋さんに行きたくなった。

2016-09-21 Wed

 『叛逆航路』(アン・レッキー)読了・・・ベントナーみたい: [Book]

 新人のデビュー作で七冠奪取だという。 徹底的エンターテイメントだという。 ちょっとミリタリーSFっぽいという。 期待して読み始めた。

だめだった・・・

登場人物の中では セイヴァーデンがぼくのお気に入りだ。 ちょうどノッティンガム・フォレストと アーセナルのカップ戦をはさんでいたせいだろうが、 セイヴァーデンがベントナーと重なった。 理由はまったく分からん。

2016-07-08 Fri

 Hornblower を読む---わくわくドキドキ・・・だけど感動はいまひとつ: [Book]

 こないだ Ship of the Line を読み終わった。 Hornblower がフランス軍に投降したところで 終わっていたので、 すぐにその続き、 Flying Colours を読み始めた。 日本語で全巻を読んだ(30年くらい前)つもりだったが、 どうやらこれ以降の巻は読んだことが なかったようだ。

さて・・・

フランス軍の要塞での幽閉生活から始まり、 とつぜんのパリへの移動へと物語は展開する。 パリではボナパルトによる銃殺が待っている。 パリへの馬車での移動が何日も続くところは、 けっこうどきどきする。 ホーンブロワーは 途中でのスペインのゲリラによる襲撃を期待するのだが、 なにも起きない。 そして馬車はとうとう国境を越えフランスに入る。 パリが近づく。 銃殺が近づく。

何も起こらないことによって サスペンスが盛り上がってゆく。 「フォレスター(作者)の物語には ご都合主義はないからな・・・ このあといったいどうなるんだろ。 もう逃げ道はないじゃん・・・」

(以下 ↓ ネタバレ)

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