原題は "South Asia is the global hotspot for air pollution. Can this deadly problem be fixed?" だ。
Cちゃん(あと3年ニューデリー滞在の予定)の送ってくる写真を みると、 大気汚染がほんとうにひどい。 Cちゃんたち早めに帰ってきて、 日本で2年くらい静養できればいいのだが。
その他のニューデリーの大気汚染ニュース: (1)Noxious New Delhi Air Triggers Curbs, Schools Go Online、 (2)パキスタン北東部で大気汚染深刻、健康被害抑制へ屋外活動禁止や商店営業短縮命令、 (3)有害スモッグに覆われたパキスタン、宇宙からも一目瞭然 過去最悪の大気汚染続く、 (4)インド、大気汚染悪化でタージマハル「消える」、 (5)インド首都、スモッグで対面授業停止 最大許容値の60倍。
Sigh.....
原題は "Georgia GOP Chair Pushes Flat-Earth Conspiracy, Says Globes Brainwash Us"
共和党はどうしちゃったのか・・・。 穏健な保守などではなく、 狂気の集団になっていくような。 ジョージア州で当選した共和党議員、 カンディス・テイラーが、 他の二人の共和党の賛同者とともに「地球は平だ」説を唱えている、 という記事だ。 「みてごらん、あっちにもこっちにも地球儀がおいてあるでしょう。 もし地球がほんとうに丸いのなら、 あんなに必死になる筈はないでしょう。 彼らは、ああしてわたしたちを洗脳しているだ」・・・。 こんな記事を読むと フロリダ州知事さえまともに見えてしまう。
クリエーショニスト(神が地球を作り、人間をつくった)は 理解できる。 私もまた、 ある種の環境に育てば、 そのような考えを抱いてしまうこともあったかもしれない --- そんな風には思う。 しかし「地球は平だ」説を信じる気持を理解することは できない。 基本は、 わたしの周りの人はすべて、わたしを騙すべく 嘘をついているという信念だろう。 ことができるのだろうか。 これは病的な強迫観念にしか思えない。
原題は "The Surprisingly Scientific Roots of Monkey Bars"。
100年ほど前、 プリンストン大学の数学者が、 子供たちに三次元の空間を体で感じるために、 裏庭に立方体の構造をつくったのだそうだ。 これがいまのジャングルジムの祖先なんだよ、という話だ。
ぼくは幾何はとくに苦手ではなかったのだが、 幾何が三次元の図形を扱うようになると、 頭の中が図形の回転などについてゆけず パニックになってしまった。 今でも布団にシーツをつけたりするのは大の苦手だ。
なぜだか分かった! 三次元が苦手な根本的な原因は、 ぼくの高所恐怖症なのだ。 ぼくは高いところが怖いので、 ジャングルジムに上るのは避けていた。 それが、三次元感覚の欠如を生みだした、ということなのだ。
原題は: Will 2023 be the year COVID-19 becomes endemic in Canada? Experts weigh in
「風土病になる」というより「風土病にする」ということらしい。 要は政治判断で、コロナの特別扱いをやめようということだ。 わたしは、もちろん、素人だが、 よい方策とは思えない。
オーストラリアは?・・・というと --- What will Australia's fourth year of the COVID-19 pandemic look like?。 コロナにかかったある女性の体験談が載っている。 「3日目、4日目は地獄だった」という。 「オミクロンは毒性が低い」というのはあたっていないようだ。 さらに、記事によれば、 2022年のオーストラリアでのCOVID-19 の死者はうなぎ上りだったという。
2022年をまとめると、 コロナの対応が政府中心から個人中心に移っていったということになり、 2023年もその傾向は続くだろうとのことだ。 カナダもオーストラリアも、政府の対応策の方向は同じようだ。 ほんとうにそれでいいのかなぁ・・・。
原題は Singapore's daily COVID-19 cases hit record of more than 26,000。
コロナに対して素晴しい対応をしていた シンガポールと韓国が、 たいへんな状況になっている --- シンガポール(人口 560万)で26000人だそうだ。 韓国(人口 5100万人)では17万人だという。 S.Korea prime minister calls for calm as COVID cases hit new record。 100万人あたりにすると、 シンガポール 4600人、 韓国 3330人。 ちなみに日本(1億2600万人)では 7万人だ(100万人あたり 555人)。 こう並べるとまぁまぁの数字のようだが、 日本の場合は数字の操作があるから、 10倍くらいしてはじめて比較できるのじゃないかしらん --- 70万人かな(5000人)。 ま・こんなもんだろう。
なお、 インドネシア(人口 2億7300万人)は6万人 (100万人あたり 220人)[--えらく少ない・・・--]、 オーストラリア(人口 2600万人)は2万人 (100万人あたり 770人)だ。
なお、NTT州(530万人)は61000人(1150人)。
枚方市(人口 約40万人)の新規感染者数が370人 (100万人あたり900人)、 キャンベラ(人口 約40万人)の新規感染者数が900人という (100万人あたり2250人)。
| 地名 | Permillion | |----------------+------------| | シンガポール | 4600 | | 韓国 | 3330 | | 日本 | 555 | | インドネシア | 220 | | オーストラリア | 770 | | NTT州 | 1150 | | キャンベラ | 2250 | | 枚方市 | 900 |
ニュージーランドを抜いて シンガポールが「(コロナに関して)安全な国」トップへ、という記事だ。 シンガポール、ニュージーランド、オーストラリア、そして 台湾が感染者数に関しては群をぬいて「安全」である。 ところが、 不思議なことにニュージーランド、オーストラリア、台湾では ワクチンがほとんどされていないのだ。 なんと・ま・「世界一ドジな国」、日本より ワクチンの率は少ないくらいなのだ。 なんでなのだろう。 そんな分けでシンガポールがトップになった、というわけだ。
たしかにワクチンの効果はたいしたもののようだ。 ワクチン接種率の高いイギリスでは、感染率が「半減」したそうである --- イングランドのコロナ罹患率、3月から半減 変異株は脅威=調査。 アメリカも「通常」に戻りつつある --- ワクチン済めば、屋内もマスクなしOK 米でさらに緩和 (「マスクなしOK」は行き過ぎ、という声もおおいが)。 なお、 (COVID-19に関してはもちろん) ワクチンに関しても分からないことが多いようだ --- 「二回目接種は三週間、遅れは最小限に」と言われていたのだが・・・ Delay in giving second jabs of Pfizer vaccine improves immunity
参考までに: こんなに違った! チャートで見る、世界18カ国のワクチン接種のペース --- 台湾、ニュージーランドの数字はないが、 日本はほぼ最下位。 びっくりすることに、 韓国もずいぶんと遅いようだ。
小さいので、あまり話題になっていないが、 太平洋の島国もまた優等生だ。 しかし、それも変わってしまうのかも --- Australians in Fiji return home as COVID-19 outbreak worsens, Suva to go into lockdown。 東南アジアもまずまずの状況だったのだが・・・。 これはベトナムの様子 --- 新型コロナ第4波、今後2週間がピーク 専門家予想
[2021-05-17] なんと、「Et Tu! 台湾?!!!!」 台湾、コロナ警戒水準を引き上げ 感染者180人に急増。
オーストラリアのワクチンに関して、 ちょっといいニュースが --- Pfizer COVID-19 vaccine to be available to 400,000 extra Victorians as state records no new cases。
[The Sydney Morning Herald] 原題は: 'Stop the cabal': What is the conspiracy movement QAnon? タイトルにある Cabal というのは、 Qanon の陰謀説の中で中心的役割を担う "Deep State"(国家の中の国家?)で、 オバマ、民主党、ハリウッドのエリートなどによって 構成され、 アメリカをあやつっている組織だ(という)。 それは小児のトラフィッキングをもおこなっている悪の組織だ。 2016年、この悪の組織に対抗すべく トランプが大統領候補として送り込まれた・・・という。
・・・いったいこんな話を誰が信じるのか・・・ と思うだろうが、 なんとま・多くの人が信じているのだ。 (クリップした新聞はオーストラリアの新聞である; オーストラリアにも信者がいるのだ!) 「人類学の自然化」のいい研究対象になるかもしれない。 以下模擬演習。
その1 --- 感染の仕方について。 あまりに荒唐無稽で、 このミームの「適応」(どんな意味にとろうが)について 考えることはできない。 ならば、中立説だ! もしギュリックやライト風の中立説が正しければ、 集団が小さければ、 適応と関係しない性質もまた集団内にひろがることになる。 ・・・ 残念ながら、集団は異様に大きい --- この説はネットを通じて広がっているのだ。 中立説の議論をそのままもってくるわけにはいかない。
その2 --- 説明論として。 言語を教える際に、 霊長類と人間の子どもとの差は、 推論しようとする意欲であると言われている。 記憶力に関しては霊長類のほうが強いという。 霊長類は数多くのデータを(たぶん人間よりも多く) そのまま記憶できる。 人間の子どもがするのは、 データすべてを記憶するのではなく、 その中に何らかの規則性を見出そうとするのだそうだ。 (『ことばの発達の謎を解く』 (今井 むつみ 2013)、 研究会での浜本さんの発表) 人間の子どもがかくして言語を学べるのだが、 霊長類は言語の真似しかできないことになる。 子どもたちは、 少ないデータから(かなり危険な)推論をするわけだ。 そして、間違えれば、彼らは違うルールを適用するのだ。
これってアブダクション(パース)だよね! (ちなみに、 多くのデータから(かなり安全な)推論をするのが 帰納(インダクション)である。)
言いたいことは、 人間の進化(言語獲得)にはアブダクションが 深くかかわっているのだ、ということだ。
さて、話を戻そう。 陰謀論である。 陰謀論も、 すくない事実からパターンを導きだすという意味で、 アブダクションである ・・・たぶん・・・。
つぎにすべきなのは、 陰謀論はなぜよくないか・・・なのだが・・・ ぼくにはどうやってそれを証明するのか、分からない。 陰謀論がなぜよくないかを説明する難しさは、 もしかしたら、 疑似科学がなぜニセなのかを説明する難しさ (cf: 『疑似科学と科学哲学』 (伊勢田 哲治 2003)) に繋がっているのかもしれない。
新型コロナウイルスはヨーロッパにも広がっている。 各国政府はいろいろ対策しているみたいだ。
中国以外で最も患者の多い日本では 新型コロナウイルス 政府 対策基本方針を決定 したそうだ。 読んでみると、 「各自自己責任でがんばって」ということらしい。 要するに、患者が病院に大挙しておしかけそうなので、 フランスでは(受けいれる)病院を3倍にして、 日本では(受けいれる)患者を3分の1にした、ということだ。