水曜日3限『人類学理論』の 今年度最終回の講義をした。 同時にぼくのこの大学での最後の講義でもある。
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ちょっと失敗してしまった。
ま・いいか・・・。 非正規の最終講義 (おまつりの最終講義)を頑張ろう。
今年の『実験実習』のテーマは「模型の人類学」だ。 (というより今年の授業のテーマはすべて同じなのだが) 参考に見せた文楽のビデオがとっても受けたようだ。
先週(ビデオを見た日に)休んだ学生さんが 「ぶんらくぅ・・・つまんなそ」と言うと、 隣の子が「そんなことない。とっても面白いんだから」。
みんなで見に行く予定をたててた (^_^)
3コマ目(1時から)は『人類学理論』だ。 今季始めての授業となる。 4月以上に、10月の授業はどきどきする。 たぶん途中にフィールドワークが入っているからだろう。
《More . . .》今年のパンキョウに150名以上の受講生がいることにつ いては既に書いたと思う。 最初は圧倒されたが、じょじょに粒餡ジョウキョウに なりつつある。 感想文[--業界用語では 「リアクションペーパー」と言うらしい。--] がなかなかに面白い。 毎回授業の最初に、 感想文のいくつかをダシにして話をしている。 そうすると「前回のあらすじ」をする必要もない。
しかし・・・
150枚を流し読むだけで2時間近くをとられる。 今回の感想文は面白いのが多かったので、 明日の授業のための回答原稿を作成するのに1時間以上 かかった。
ちと疲れた・・・
でも明日の授業が楽しみでもある・・・。
《More . . .》1時から院ゼミだ。 きょうはぼくの発表だ。 三日後の金曜の京人研での発表の予行演習をかねる。
1時から2時半まで使って、 「異文化の遊び方」 をしゃべる。 きょうは暑いので (気候のせいにしよう)1時間半を越えたあたりで、 院生さんたちの緊張もきれてきたようだ。 さいごのベイトソンの議論は省略した。
後半(4コマ目)は学生さんの発表で、 こちらもうまくいった。
きょうが『人類学理論』の最後の授業だ。[--来週は試験。--] 「図と地」の本論、 「クピ山は世界一高い山か?」の部分を 講義する。 そして、 最後に15分ほどの超特急で 知識論の学説史、 内在主義と外在主義の対立を紹介する。 そして、最後の最後に5分でふたつの主義を越える (「ま・なんと夜郎自大な・・・」) 中川理論でしめる。 まんぞく・満足。
《More . . .》1時から『人類学理論』の授業である。 きょうは第3章、 『「これはケーキです」---虚構とゲーム』の ウォルトンによる虚構論の最後の部分と ベイトソンによるゲーム論となる。 この二つが同じことを言っていることを うまく説明する必要がある。 ウォルトンの結論を「視点(自我)の分裂」として捉え、 ベイトソンの議論、とりわけラッセルのパラドックスを 矛盾としてではなく、 永久往復運動(二つの視点の間の切り替え)として捉える。 それをベルの回路図で示した。 うまくいったのでは・・・と思う。
きょうは8回目、 すなわちセメスターの折り返し地点だ。 これまで一週間に一度は夜が教えにきてくれた [--「夜が教える」は「啓示」のエンデ・バージョン。--] のだが、 夜さんは最後までつきあってくれるかしらん。
2限はパンキョウだ。 5分前に教室に入る。 人数は70名くらい。 ほんとうにやりやすい。 三週間振りの授業で、 最初はとまどったが、 あとは立て板に水でしゃべりまくった。 授業がほんとうに楽しい。