Prev / Next / 残日録 --- The Remains of the Day

 この頃は Twilight Zone(ラジオドラマ版)を聞いている---南北戦争もの、「通りすぎていく者たち」、が面白かった:[Cinema/TV]

2023-04-04

いつもの散歩のお伴 In Our Time は暫くお休み。 きょうからは Youtube で拾った Twilight Zone (ラジオドラマ版)を聞く。

最初に聞いたのは旅客機の物語だ。 まもなく着陸態勢にはいろうという旅客機の中が舞台だ。 物語は、 パイロット席で、 下に広がるべき都市(ニューヨークだったかな)が見えないので、 あわてるパイロットと副パイロットたちの姿からはじまる。 当惑するスチュワーデスたち、 あわてる乗客たちと視点はうつる。 パイロットは、下に見えるのはニューヨークの昔むかしの姿だと 確信する。 飛行機が時間を後ろ向きにジャンプしたのだ、と。 もう一度同じことをすれば、 ふたたび「現代」に戻れると信じて、 飛行機はもう一度同じこと(エアポケットみたいのの再現だったかな)を する。 今度こそニューヨークは見えたのだが・・・。 といった筋だ。

まぁまぁかな。

つぎは The Parallell という題名のドラマだ。 はじめて宇宙へ飛び立つ宇宙飛行士が主人公だ。 [--書かれたのはガガーリンの前の時代だろう--] 宇宙飛行士は、計画通り、 宇宙へ飛び出し、地球に戻ってくる。 戻ってきた地球が、彼の知っている地球と小さな部分で違っていることに、 彼は気付く。 彼は平行世界にはいりこんでしまったのだ・・・というお話。 [--タイトルがすでにしてネタバレ(spoiler)だ--] まぁまぁ。 最初の物語の同工異曲、という感じだ。

その次は Passersby --- 一度聞いたことのあるお話だ。 南北戦争が舞台だ。 [--Twilight Zone にはいくつか南北戦争ものがある--]

戦争がおわった ・・・ 勝った者も、負けた者も、疲労困憊して帰郷の途につく。 そんなもと兵士(南軍だったと思う)の一人に焦点をあてた物語だ。 彼の辿る道の途中に一軒家がある。 彼はそこで水を乞う。 でてきたのは一人の未亡人だ --- 彼女の夫も南軍で、 彼女は「いつかヤンキー(北軍)に目にものみせてやる」と思っているのだった。 彼は水を飲み、 彼女としばらく話している。 その家を故郷へと帰るさまざまな兵士たちが通りかかるのだ --- Passersby というタイトルはとてもいい。 そのような通行人の中に、 死んだはずの彼女の夫もいる。 そうこうする内に、 もと兵士があることに気づいた。 しばらくして、 未亡人も嫌々ながら認めたのは・・・。

Twilight Zone の南北戦争ものはどれも面白いと思う。

どうでもいいこと。 もと兵士が "Thanks for the dinner" というと、 未亡人が "Such as it was" と答えていた。 インドネシア語の "Apa yang ada" だ!

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