Prev / Next / 残日録 --- The Remains of the Day

 電子図書館から借りた『発狂した宇宙』を読んでいる---初めて読んだ、クラシックは楽しい;筒井康隆に羨ましがられてしまった:[Book]

2024-03-03

ひさしぶりに市立図書館(電子図書館)で 本をかりた。 フレデリック・ブラウンの 『発狂した宇宙』  だ。 買ったばかりの iPlay50 Pro Mini NFE で本を読んでいる。

以下、ほんのちょっとだけ spoiler (「ネタバレ」)っぽいところがあるので、 要注意。 犯人をばらすとか、そんなだいそれたもんではないです。

地上に落ちてきたロケットの爆風で 並行宇宙に飛んでしまう話だ。 初期の「並行宇宙もの」らしい。 ちょうど可能世界論の復習 (これは人類学の論文のため) をしていたところだったので、 おもしろかった。

ハンサムで超人間的な能力を持つ主人公 肌もあらわな美人。 このへんが同時代(1949年当時の)SFへの皮肉なのだが、 このへんの皮肉は いささか古めかしいが、 楽しい。 〈飛んでくミシン〉って、 エドモンド・ハミルトンのなんかかな・・・。

古典中の古典なのだが、 ぼくはまだ読んだことのない作品だった。 筒井康隆の後書きで 「この本をまだ読んでいない人がうらやましい」と 書いていた。

とても楽しかったです。(^_^)/

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