きのうの深夜に村の女性が亡くなった。 爆竹で死をしらせていた筈なのだが、 ぼくは熟睡していて聞きのがした。 朝起きてみると、 その家のまわりには客をもてなす用意ができていた。 ぼくのお世話になっている家の庭にも 料理をつくるために女たちが集っていた。
エンデの社会はいわゆる acephalous な (「無頭」)社会だ。 だけどいったん事件がおきるとどこからとなく 言わば「背骨」が形成される。 とっても不思議だ。 「頭」(命令系統)は最後までできない。
すべてが阿吽(あうん)の呼吸で お葬式が整然と進められるのだ。 Boidみたいと言えばいいのかな・・・。
夕方には埋葬が終了し、 村は無頭状態にまた戻った。