文献は bibtex 一筋で30年以上たつ。 文献情報の数がたまったので、 それなりの database 的使いかたをしてみたい。 また、 このころはダウンロードしてコンピューターの 上に PDF 文献もたまってきた。 PDF と bibtex データベースを うまく連動させることができないだろうか。
いろいろ試してみた。
結論は「ebib 最高!」
bibtool はコマンドラインで かっこういいのだが、 見栄だけで使うにはいささか疲れる。
JabRef は エクスポートモードが いくつかあるので使っているが、 それ以外、これといった特徴はない。 ときどき、bibtex 以外の形式のファイルが 欲しいときに使うが、 文献をブラウズしたり、探索したりするにはいまいちだ。
Mendeley と Zotero を試したが、 これはこれであまりに GUI っぽくって 気にいらない。 [--この二つはそれなりに使いこんだので、 いろいろ書くことはあるのだが・・・。--] 「ぼくはマウスは嫌いだ!」
というわけで、emacs の bibtex mode に 常に戻ってきていた。
しかし・・・bibtex mode ではさすがに、 寂しい。 いろいろ調べたら ebib という emacs のパッケージがあることに 気がついた。
これが素晴しい!
まず、あたり前といえば当たり前なのだが、 emacs との相性は抜群! もちろんマウスを使う必要は全くなく、 キーだけで快適に使える。 やはりこの点が一番だいじだ。
インタラクティブな点では、 とりわけ、 keywords への入力がよく工夫されている。 --- あらかじめファイルに Keywords を 書いておけば、 それらをタブによる補完で入力できるのだ。
バーチャルデータベースを使えば、 bibtool なみの検索が、 インタラクティブにできる。
そして、file フィールドに Dropbox (あるいは ownCloud)への path を書けばいいので、 あらためてクラウド容量を契約する必要もない。 そして f キーを押せば、 そのファイルをすぐに取り出せる。 さらに url フィールドに ウェブ上での論文の位置を記しておけば、 u キー一発でその論文を ダウンロードできる。
書誌情報をウェブから自動的に取る機能はない。 (ぼくのよく使う) JSTOR では、 指定した(複数可)論文の書誌情報を bibtex 形式で 書き出す機能があるので、 このファイルを、 既存の bibtex ファイルにマージすればいい。
繰り返すが・・・ emacs の中で使えるのが、なんといっても、 一番の特徴だ! ebib 最高です (^_^)/