待合室の歓談も終わり、 3時近くなって結婚式がはじまる。 カトリックの式だ。 アメリカなまりの神父さんによる 式[--Bくんも、よく分からない部分が あったようだ。--]は ちょっと荘厳さに欠けるが、 まぁまぁでした。
あとは披露宴。 おいしいご飯がつぎつぎと出る。 いろんなスピーチやら 余興やら・・・。
式も半ばを過ぎるあたりから、 ぼくは「新郎の父のスピーチ」でドキドキがとまらない。 「酔わなくっちゃやってらんない」と、 ワインを飲むが、緊張はなくならない。
花嫁、花婿、それぞれの両親が後ろに 並ぶ。
いよいよ「新郎の父のスピーチ」だ。
原稿を書いた巻紙を開いて読みはじめる。
最初の部分で、 クスクスは取れたが、さてどうなることやら。 厳粛に読み進める。 最後から2行目で会場が沸いた。 最後の1行を読んでるのに、自分の声も聞こえない。
まんぞく満足・・・すべらないで、 大受けでした。
お客さんたちが、 並んでいる新郎新婦そして両親にあいさつしながら 帰る。 知らない人(たぶん新婦のシンセキの方)から握手を もとめられ、 「うちの息子の結婚式に使わせていただきます」とのこと。 受験生が原稿をおまもり [--「すべらない」お守り--]に欲しいというので、 さしあげた。 会場係の人にもとっても褒められた。