2 エンデのごっこ---文化内
2.1 あげることと売ること
2.2 レッダ---肉の洗礼
2.3 戦争と魚売り
3 近代化の遊びかた
3.1 豚と発動機
3.2 先住民の叡智
3.3 カーゴカルト
5 結婚式の語り方
5.1 エンデ
5.2 ティモール・レステ
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(C) Satoshi Nakagawa
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まずは小手調べだ。
エンデの Make-believe
「流用」が伝統社会による近代社会の 言及だけの引用ならば、 「先住民の知恵」は、 近代社会による伝統社会の 言及だけの引用である。 近代社会が、 たとえば、 プナンの持っている薬草の知識を、 それがおさまるべき全体を無視してとりだし [Brosius 2006 (1997)]、利用する。 それはちょうど臓器移植を、 死体から臓器を剔出するさまを、 思い起こさせる。 近代社会はプナンの社会全体に関心はないのだ。
全体を把握していない 浅いアスペクト把握は、 ・・・・・ 【工事中】 ・・・・・
それらは単なる「出会い」であり、 まだ異文化の観点は把握されていないのだ。
ちょっと前に流行った 伝統社会の人びとの抵抗の一形態としての 「流用」 (appropriation) とは 引用の別名であることは明らかであろう。 ただし、それは使用をともなう引用ではなく、 言及だけの引用である。 カーゴカルトもまた、 そのような引用(言及だけの引用)として 解釈し得るであろう。