序論

自然と文化

中川敏

2020-09-29

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1 試供品としての序文

2 はじめに

この講義シリーズのタイトルは『文化の中の生と死』である。その背後にはより大きな「自然と文化」というテーマがある。あなたがたが ごくごくあたり前におもっていること(「どこでもそうだろう」と思っていること)が、じつは、日本にしかないこと、他の文化ではまったく違っていることを教えたいと思います。

3 ゲームのとり違え

いささか唐突かもしれないが、ここでゲームについて、「ゲームについて語ること」について述べてみたい。

将棋とチェスはたしかに似ているかもしれない。しかし、将棋の角とチェスのビショップと「どちらが良いか」について語ることは無意味である。角よりビショップのほうが進める升目(マスメ)が多いがゆえに、ビショップのほうが「より良い」と言うことは無意味である。

4 文化

ゲームで言えることが、文化についても言えるのだ、というのが私の言いたいことである。

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